2012年11月27日火曜日

栄養レポート@USA その1

先週までアメリカに行っておりました。

食料自給率130%を誇るアメリカの力を目の当たりにした。
というのが改めて今回感じたショックでしょうか。
(ちなみに日本は食料自給率39%です)

生活習慣病の予防の為に野菜果物を摂った方がいい!
ということは、もはや誰もが知っていること。

どのくらい摂ったら良いのかの目安は国によってちがいますが
一日あたりに摂るべき量は
(「摂るべき」であって「摂れたらいいねー」などというような甘いことではありません。)

WHO 9-13servings
FDA(アメリカの厚生労働省)5-9servings
日本 野菜350g(小鉢5杯分相当)果物200g(バナナ1本+リンゴ1/2個相当)

どの基準を見ても5servingsを下回ることはなく
少なくとも毎回の食事に1〜2皿の野菜果物をとる必要があるわけです。

アメリカのスーパーはどこへいってもものすごい種類&量のFruits&Vegetable
コーナーがあります。もう山積みでくずれそうです。しかも余計な包装もなくムキダシ。

量もさることながら値段も安い!














リンゴを買ってみたのですが100円ちょっとで4つ買えました。
しかもシャキシャキで新鮮。
(日本のリンゴのようにゴージャスで甘くはない丸かじりするタイプの
小さな紅玉みたいなリンゴです)


バッグにいれておいて、取り出してかじる、なんて映画のシーンのようなこと
を結構現地の人はやっていました。それがまた颯爽としてカッコいい。 スナック
や菓子パンをかじりながら歩くより生き物として理にかなっているからだろうか
などと思って眺めていました。

帰国してからもヘルシー生活にしようと野菜果物を2日分買ったら、
それだけで3000円以上となり

レジで支払う瞬間に

3000円あったら
米が5kg買える〜〜
そこそこのワインが買える〜〜

凡人の雑念(?)が脳裏をよぎりました。

この国の都市部で健康に生きて行く為に最低限必要な野菜果物をとることはかなり贅沢なことの様です。












2012年10月4日木曜日

オメガ3の可能性

魚の油にふくまれるオメガ3のサプリメントが老化を抑える可能性があるという研究結果がでました。(論文は『脳、行動、そして免疫』誌オンライン版に掲載)

太り気味ではあるが健康体の中年以上の成人106名が対象。

一つのグループには
オメガ-3サプリメント(2.5g または1.25g)

もう一つのグループには
プラセボ(偽薬)

をそれぞれ4ヶ月摂取してもらったところ、オメガ-3群では体内の脂肪酸摂取比率が変わることで、テロメア(染色体のはじっこのキャップ部分。短くなると細胞老化が起こると考えられている。)がキープされたということです。
 
サプリメントによる栄養補給が老化に良い影響をもたらす可能性が出て来たようです。

さらにこの研究ではオメガ-3サプリメントが炎症を抑えることもわかったそうです。研究者らはオメガ-3サプリメント摂取によって、加齢とともにリスクが高まる心臓病や2型糖尿病、関節炎、アルツハイマー病などの病気にかかるリスクを下げる可能性があると話しているということです。

私たちが口から摂らなければならない必須脂肪酸に関しては、オメガ-3だけでなく血中のオメガ-3とオメガ-6(いわゆる植物油)の摂取比率が重要であることは最近知られて来ています。

典型的なアメリカ人の食事では、オメガ-6脂肪酸は多く摂取するがサーモンやツナのような魚に多く含まれるオメガ-3はあまり摂取しない傾向にあるため、摂取比率(オメガ-6:オメガ-3)は15:1程度。(一説には20:1)

多くの研究者らの間では最も体によいとされている比率は4:1あるいは2:1だと考えられており(日本では4:1が推奨されています)

研究ではこの比率が低い方がテロメアが延長されていたようです。

日本人も一昔前は魚を沢山食べていたため、理想の比率に近かったようですが、近年食生活が激変しているため、アメリカ人の比率に近くなっていると考えられます。

さんまの美味しい季節になりました。ぜひ積極的に。

と言いたいところですが、ジュージュー焼くと貴重なオメガ3は減ってしまいます。
(ジュージューはオメガ3が流れ落ちる音・・・(涙)
勿体ない!と思われる方はお刺身がおすすめです。

旬の食べ物もオイシクてカラダに良い。
ですが有用性を考えるならばオメガ3のサプリメントもカシコク活用してみませんか?











2012年9月28日金曜日

本物の価値

先日は季節の食材のミニセミナー。

9月のカラダは季節の変わり目でとっても複雑。

・排泄の季節である夏にエアコンで充分汗をかけない

・大切な排泄器官である腸を冷たいもので傷めてしまう

「貯め込む」季節の秋〜冬を前にここはひとつ
食物繊維や食べ物の機能性成分「ファイトケミカル」で
余分な物をだして、胃腸の調子を整えておきたいところ。

という話でした。

そこで注目したのがキノコ&根菜&味噌。
味噌は日本の誇るべき発酵文化!
味噌はタンパク質ビタミン・ミネラルを含んだ優秀な食品です。
ただ近年食の変化で消費量が特に若い世代で激減しています。

なんともったいない!

味噌はタンパク質ビタミン・ミネラル以外にも多様な成分を
含んでいで、肝臓の解毒機能を高めるともいわれているのです。
二日酔いにはシジミの味噌汁なんて話も聞きますね。

その様々な成分は材料+発酵+熟成によって生まれるもの。
本物は代々1000年以上に渡って使ってきた杉樽に住み着く独自
の菌などもありまさに発酵のめぐみ。

ところが発酵調味料にはじっくり発酵熟成させる本物と化学的に
短期間で作るものがあるそうです。

発酵の力で雑菌は寄せつけないものですが、なぜか保存料が
添加されているものも・・・・

スピードアップ+コストダウンで、本来の力を持たない味噌も世の中には
沢山流通していそうです。

伝統的な食文化の恵を得るには「本物」の食材が必要だと思います。
毎日摂る伝統調味料こそ本物を取り入れて行きたいものですね。











2012年9月24日月曜日

ラベルを読むとやせる?

食料品の買い物の際に、商品のラベルをきちんと読む習慣のある人は、そうでない人に比べて体重が平均4kgほど少なめ。

スペイン・サンチャゴデコンポステラ大学、米国テネシー大学などによる国際共同研究。

研究グループは栄養表示を見る人のプロファイリングを行い、それからその人たちの体重を分析、以下の様な傾向が判明したそうです。

・喫煙者は栄養表示をほとんど見ていない。「彼らのライフスタイルにはそもそも望ましくない習慣が含まれています。それゆえ結果として、自分が食べる物の栄養成分などは気にしない、というのは当然なのでしょう。」とのこと。

・居住地域別にみると、栄養表示を最も参考にしているのは都市部在住者だった。これは、学歴の高さ(高校卒業以上)に由来すると考えられるそうです。栄養に関するさまざまな情報に触れる機会が多いのでしょう。

・性別でみると男性で58%、女性で74%が栄養表示を見ていたが、栄養表示を見る人・見ない人のBMIの差を男女で比べるとわずか0.12。男女の差はないということですね。

食品のラベルにはカロリーや栄養素、添加物、使用している油など情報が書かれています。添加物などかなりごまかされている(?)とはいえ、見ないよりは見た方がはるかに良い。

「ラベルを一生懸命見るだけでやせる!!」というわけではありません

自分の口にする物に関心をもつ生活習慣かどうか、という問題です(笑)

2012年8月18日土曜日

オリーブオイルと骨の健康

オリーブオイルを豊富に使った地中海型食生活を2年間続けることで、骨の健康によいことが示唆された、というスペインからの研究報告。対象は55-80歳のスペイン在住男性127名。対象者はランダムにナッツ類に富む地中海型食生活、オリーブオイルに富む地中海型食生活、低脂肪食生活の3群に振り分けられた追跡調査。

対象者の血液が測定された結果、オリーブオイルに富む地中海型食生活群のみで骨形成マーカー(骨の形成に関する血液の指標)が上昇していたことが分かったということです。血中のカルシウム濃度も、他の2群では有意に低下したのに対してオリーブオイル群では現状を維持できた模様です。

いつも思うのは対象者がどういうオリーブオイルを摂取していたのか、ということです。オリーブオイルは自然の食品なので地域、品種、製造方法などで内容成分や品質にバラツキがあると推察します。

サプリメントに関しても同じ事を心配するのですが、こういうニュースを一般の方が見て「オリーブオイルって健康にいいのね」と十把一からげで信じ込み、低品質のオイルを真面目に取ってしまったら逆効果なのでは?ということ。中にはしぼりカスのオリーブを溶剤で抽出したオイルもあるようだし。

ナッツ類群では差が出なかったということは、その有用性は脂肪酸によるものではなく、オリーブオイルに含まれるファイトケミカルによるものだとするなら、少なくともエクストラバージンである必要があるのではないかしら?

本国では食用になっていないレベルのオリーブオイルが販売されている(らしい)日本。「安かろう悪かろう」にはくれぐれもご用心。







2012年8月10日金曜日

効率的な英才教育?

オーストラリアでの7000人を対象にした研究で、2歳までの食習慣が8歳時点の知能指数(IQ)に影響するようだとする報告が発表されました。


6ヶ月時点で母乳を飲み、15ヶ月と24ヶ月時点で豆類・野菜・果物・チーズといった食品を含む健康的な食習慣があった子は、8歳時点のIQ が2ポイント高。また6ヶ月時点で肉、豆類、野菜、デザートといった、家庭で調達する食品(中食や加工食ではないという意味か?)を食べていたこどものIQも高かったとか。

一方、ビスケット、チョコレート、ジュース、ポテトチップを生後24ヶ月までに日常的に摂取する習慣があったこどもは、8歳時点のIQが2ポイント低かったという結果も。

研究者は、乳児期の食事が脳神経組織の発達に必要な栄養素を供給するため、きわめて重要であると解説しているとのことです。

脳神経はいちどバーンと発達して、いらない部分が削られて行く、と習った記憶があります。そのバーンと広がる時期に乏しい栄養しかないという状態はいかにもマズイ。またあまりに早すぎる離乳も問題視されています。

この時期はお母さんのインテリジェンスが頼り。育児で大変な時期ですが、この時期のお母さんの栄養がこどもたちの未来を形作っていくんだろうな〜。

(ウチの母は一体ワタシに何を食べさせていたんだろうか?いまさら聞けないケド・・・)

後から高い塾の費用をかけるよりも、お母さんが栄養の知識をもって実践するのが一番効率の良い英才教育になるかもしれません。










2012年8月6日月曜日

ラジ体。

「お前もとうとう健康第一になったな・・・」

オットの非難のコトバにもめげず始めたラジオ体操。

実はワタクシ、自慢にはまったくなりませんが、この世から体育の授業がなくなればいいと思うほどの運動神経ゼロ人間。受験の時も体育の成績が足をひっぱって公立を断念したというスサマジサでございます。

ところがそんなワタクシが高校生時代、体育委員会の副委員長に就任。主な仕事は体育祭の企画実行なので運動神経は問われませんでした。ところがその副委員長業務に「全校生徒の前でのラジオ体操模範演技」が入っていたと発覚したのは体育祭直前。キビシサで有名な体育のK先生に放課後残され、ラジオ体操第一第二をみっちりしこまれた、という強烈な体験があります。

はっきりいって、こんなにラジオ体操が難しく、そして効率的に構成されているとはその日まで思いもしませんでした。ラジ体(以降、省略)筋肉痛も初めて経験。

どうやらオットにはラジ体はいきなり命が惜しくなった中年が取り組むインドアスポーツ代表と思っていたようですが、さにあらず。ラジ体第二にいたっては、ジャンプが皮切りというパッション満載なプログラム。身体の準備ができていない場合は捻挫の可能性も否定できない激しさです。

いまでは毎朝8:40になると「あたらしい〜朝がきた〜」のラジオ体操の歌がわが家に響き渡ります。もちろん、オットも難癖をブツブツつけながら参加しております・・・



















2012年7月9日月曜日

街の灯りがとてもきれいね

この続きが自然に出て来た方はある年齢以上の方ですが・・・

今日のテーマはブルーライトヨコハマ、いやブルーライト(青色光)

いま眼科領域とサーカディアンリズムへの影響で注目のこの問題。

パソコン、スマートフォン、そしてLED電球が出すブルーライト。
可視光線の中で、380nm~495nm(ナノメートル)の青色光のことです。可視光線の中で、最もエネルギーが高く、眼の角膜や水晶体で吸収されずに、網膜まで到達。

なにが問題かというと

1.目への影響
紫外線に近いエネルギーがあるので網膜へのダメージが心配。

2.サーカディアンリズムへの影響
体内時計が狂う。

先日の学会では演者の先生が「節電で皆さんがLED電球にかえているので大変言いにくいのですが・・・」と前置きした上、「必ず何らかの障害がでると考えられる」とおっしゃっていました。

今後、目が離せません・・・ってパソコンからも文字通り目が離せない現代社会。悩ましい問題です。

ちなみに網膜のダメージ対策に有望視されているのがファイトケミカルの一種「ルテイン」です。今が旬のとうもろこしなどの野菜やマリーゴールド(花)の黄色の色素成分です。











悩ましいブルーライト











という記事を書いていた矢先にとうもろこしが到着!
(ひきよせの法則でしょうか(笑))
ありがとうございますm(__)m

2012年7月1日日曜日

シワかタルミか

先日の学会のランチョンセミナーで衝撃の?事実。
きっと先生方には当たり前ですが、一般人にはショックでした。

顔のたるみが原因でおでこにしわができる 
ΣΣ(゚д゚lll)


加齢で顔がたるんでくると

目が小さくなってくる 

そうです。そういえば日野原先生も冗談で毎朝指で広げている
とおっしゃっていました(笑)

目が小さくなってくる→あせって大きく見せようと筋肉で引き上げる→いつも引き上げている→おでこにくっきりシワが刻まれる。

ということはおでこの深いしわにはクリーム塗るよりも、顔全体のたるみに着手しなくてはならない。

たるみの鍵を握っているのは真皮の質。
ハリの鍵コラーゲン、弾力の鍵エラスチン。
真皮にダメージを与える紫外線は大敵です。
また一枚皮でつながっている頭皮のケアというのも
欠かせない・・・

が、やはり重要なのは真皮の材料となるタンパク質とビタミン・ミネラル。

「食べたものがそのまま皮膚に行くわけじゃない」とおっしゃる
学者先生もいらっしゃいますが

でも不足すれば細胞の正常な再生ができないことは事実。

考えただけでも顔がたるんできそうなのでしっかり摂っておきます!


2012年6月27日水曜日

立つんだジョー?

 2001年にスタートした「トクホ」(特定保健用食品)。
最近ではいささか聞き飽きちゃった感があるのは私だけ?

消費庁(当時は厚生労働省)のお墨付きを頂戴するのに
億といわれる費用が(有効性安全性試験などで)必要といわれましたが
普通の食品にはうたえない保健の効果が表示できるとあって
どのメーカーも認可を摂るのに血眼。

ところが大盛り上がりのこの制度に水を差したのが2009年の
エコナ事件。製品にふくまれるグリシドール脂肪酸エステルが、
胃酸などの強酸下で分解し発がんの可能性があるグリシドールを
生成する可能性があるとしてメーカーが販売を停止。

この頃に所管が厚生労働省から消費者庁に移管。
厚労省時代は専門家チームで構成されていた委員会も
もはや消費者団体の代表(科学的なバックグラウンドは「?」らしい)
の委員会になったともっぱらのウワサで認可制度自体が混迷の一路を
たどった訳です。

そこでメーカーが振るうリーサル ウェポン

「コマーシャル!」

最近、トクホCMがエスカレートしてないか?と思っていたら、案の定。
特定保健用食品のお茶のテレビコマーシャルについて、
「偏った食生活を助長するおそれがあり不適切」として消費者庁が商品を
販売する会社に広告内容の改善を求めていたことが判明。
 (まあ、もともと商品CMなんて誤解される為に作るので、その意見自体もナニかとも思いますが、
つい刷り込まれて買ってしまう「善良な」消費者の皆さんを守るためです)

今回、広告の改善を求められたのは、
特定保健用食品「黒烏龍茶」を販売するメーカーS。

委員会で「これさえ飲めば、油ものを食べても大丈夫という印象を与える」
という意見がでたことを受けて「こうした広告内容は、表示を許可した趣旨
を逸脱するとともに、偏った食生活を助長するおそれがあり、不適切」とし
て、文書で改善を求めたようです。

もともとSさんは業界内でも「注意されたらCM差し替えればいいや」という柔軟?な会社
というウワサもある位。きっとほとんどビビってないと思います。

まあ、いかんせん、どっちもどっちな戦いですので、ここは食べ過ぎに注意するという
究極のシンプルにしてローコストな戦術に出た方がカシコイのではないでしょうか。

次に注意されちゃうのはKさんかな?
でも怒られてもメゲずに「立つんだジョー!」(笑)


















2012年6月24日日曜日

初「生」日野原先生

週末3日間、横浜で日本抗加齢医学会総会に参加。

連日、専門用語に苦戦しながらいくつもの講演に参加していました(汗;

昨日の昼は特別講演。この総会は過去に何度か参加していますが、
立ち見もあふれるほど。こんな状態は初めてという程の超満員。

初めて「生」日野原先生のお話を聞いてきました。現在、御年100歳。
(今年101歳)

1時間弱の講演を何と!立ったまま、こなされました。

濃い内容をよどみもなく、しっかりした声で熱くお話になるパワーは驚異的。
講演の最後にはボーヴォワール女史の本、「老い」の一節。

「人間がその最後の15年ないしは20年の間、もはや一個の廃品でしかないというのは、我々の文明の挫折をはっきり示していた。」

老化は生物として避けられないが、老いは心の問題。他でもない自分自身がどう受け止め、対処するのかの問題だ、と。

100歳の口から語られると、もはや平伏するより他ございません。

50歳こえると疲れがとれないだの、記憶力が衰えただの、
あっちが痛いだの文句を言ってすみませんでした。

まだまだ先生の半分しか生きてないヒヨッコです m(__)m

少しでも世のお役に立てる様、精進させて頂きますm(__)m



















笑いを取るタイミングもすごい。
あっと言う間の時間でした。
























2012年6月17日日曜日

栄養バランス食?

今日は東京医科歯科大学にて研修参加。

フードファディズム(栄養が健康と病気に与える影響を過大に信じること)で有名な群馬大学の高橋先生のナマ講義を初めて聞きました。

衝撃の事実は

「バランス栄養食はアンバランスである」

バランス栄養食とはカ◯リーメイトなどの一見朝食代わりになりそうな
アレたちのことです。最近は玄米ナントカとか、よくドラッグストアや
コンビニで見かけますね。

なにがアンバランスなのか?

ズバリ脂肪の比率だそうです。

バランス栄養食の平均的な脂肪比率は50%。
(食事における理想のバランスは20〜25%)

50%というのはほぼポテチ(揚げてないタイプ)Chip Starと
ほぼ同じ・・・

つまり「バランス栄養食」はポテチに合成ビタミンミネラルを添加
したようなもの。

おいおい・・・・(^◇^:)

想像しただけで食べる気失せます。

ニッポンジンは素直な方達が多いのでメーカーがラベルに表示した
ことを丸々信じちゃうんですねー。

他にも野菜ジュース伝説、特保コーラ、牛丼、ハンバーガーなど
メッタ切り。

機会があればまたupします。

空いた口が塞がらなかった日曜の午後でした。










2012年5月8日火曜日

赤ちゃんへのプレゼント

妊娠中のお母さんが何を食べるかということが赤ちゃんの将来の健康度を決めるということは明白すぎる事実。

でも一体何を?

ともすると「良くない物をとらないこと」にばかり目が行きがち。

それももちろん大事な事ですが、赤ちゃんに「良い物をとる」ことを忘れては片手落ちです。

では何をとったら良いのか。

カウンセリングでは、エビデンスに基づいて細かい栄養のお話をするのですが、今回それにプラスしたい研究結果がでてきました。

コーネル大学の研究報告。

妊娠中にコリン(※レシチンといった方が解りやすいかも)を余分にとることで、子供の将来のストレスがかかわる病気(たとえば高血圧や2型糖尿病)のリスクを減らすことができるのではないか。

妊婦を対象に、1日の推奨摂取量(450mg)の2倍以上である930mgのコリンを妊娠第3三半期に摂取するグループと 480mgのコリンを同時期に摂取するグループに分けて調べたところ、480mgグループの赤ちゃんと比較して930mgグループの赤ちゃんでは、抗ストレスホルモンの濃度は33%低いことがわかりました。

コリン(レシチン)は、卵黄、牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、豆類、一部の野菜などにふくまれている成分です。(サプリメントでいうとマルチビタミン、ミネラルなどには含まれません。レシチンと表記されているサプリメントに含まれます。)

長期的な影響についてさらなる調査が必要なようですが、妊娠高血圧腎症だけでなく、妊娠中に不安や抑うつを経験する女性において、コリンは特に有用である可能性が高いだろう、と研究者らは推察しているようです。

コリン(レシチン)の活躍が期待できるのは妊婦さんだけではありません。

細胞膜を正常に働かせる。特に脳の神経細胞のカバーに多く含まれることから脳細胞の栄養としても働きます。また悪玉コレステロールが血管の壁にくっつくのを防いだりする重要な成分です。すべての方に積極的に撮摂って頂きたい栄養素なのです。










2012年5月2日水曜日

さかなもなかなか

The Journal  of the American Medical Associationより。

魚油カプセルを毎日摂取すると、人工透析の継続がスムーズになり、重大な合併症を防いでくれるかもしれないとの研究報告がありました。(英国ローソン健康研究所)

血液透析では動脈と静脈を体内または体外でつなぎ合わせたシャントというものが必要でシャントを長く使い安定して透析を受けるためには、血管の狭窄・閉塞を予防することなどが鍵。

透析患者(AVGと呼ばれる人工血管を用いるタイプを利用)に、シャント造設後1年間、1つのグループには魚油カプセルを毎日摂取してもらい試験(もう片方のグループは偽薬。患者本人にも担当医師にもどちらをとっているのかは知らされない)を行ったようです。

すると、魚油カプセル摂取群は血栓症の割合が偽薬摂取群の半分になったほか、発症までの期間がより長くなる傾向がみられた模様。また血圧も低めとなり、心臓発作や心不全の発症率も抑えられたそうです。ちなみに心不全は透析患者の死因の中で最も多く、極めて重要な合併症とのこと。

すべての問題を魚油が解決できるわけではありませんが、透析患者さんには嬉しい結果。

また今回の研究は人工透析患者さんを対象に行ったものですが、魚油カプセルが血栓を出来にくくするという可能性は私たちにも大いに役立ちそうですね!

おさかなくん、エライ。

2012年4月29日日曜日

Yの話

先日参加したブラッシュアップセミナーにて。
ヒトの誕生から現代の生活習慣病、果ては放射線が私たちのカラダに及ぼす影響まで
驚くほどの広範囲に教えていただきました〜。

もうずっと聞いていたかったです。
沢山のことを教えて頂いたなかで印象に残ったことがあります。

ヒトの性染色体はXとYがあり
女性はXX
男性はXY
つまりY染色体は父親から息子にしか受け渡されない。
ここまでは理科の時間に習いました。

さて応用問題(?)です。

天皇家の世継ぎ問題。
女性天皇になると配偶者の男性は当然天皇家以外から迎える事になるため
大昔から続いて来たY染色体のリレーが途絶えて、初めて他からのY染色体
が入る事になる!

女性天皇問題は遺伝学から見てもまことに興味深い問題とか。

そんな視点でこの問題を考えたことがなかったのでちょっとビックリでした。











会場の東京農大。
最近の大学はホントにキレイ。






2012年4月20日金曜日

ご無沙汰しました。

ご無沙汰してしまいました。
 物事は続けるのがむずかしいのに、止めるのは本当に簡単です(^_^;;

サプリメントを摂取する習慣を付けるのが難しいと各方面からご相談を受けます。

タイマーをかける方。
見える所に置く方。
かわいいサプリメントケースを持つ方。

みなさん、それぞれに工夫をされているようです。

それは自分がその習慣の価値をどれだけ自覚しているか、の一点につきるのではないか。と思います。

それ、ブログを一ヶ月も休んだ 言い訳?(苦笑)
↑あたり!

再開宣言です。

さて。最近、とあることに凝り始めました。

それは「片付け」

高校の同級生とFacebookで会話をしているとき、いま話題の「ときめき片付け」のこんまりさん(近藤麻理恵)さんが高校の後輩だという話を聞きました。それに興味をひかれて早速、本を購入。

確かに目からうろこ!!!
こんまりさんの片付け哲学は非常にシンプルで「その物を手に取ってときめくかどうか。」という基準しかないのです。本を読み終わって、片付けに取りかかり初日にでた「ときめかないもの」がビニール袋15袋。ありがとうをいってさよならしました。

それからもほぼ毎日、身の回りの物のときめきチェックです。シンプルな原則。
これがリバウンドをおこさないコツのようです。
ときめくものに囲まれて過ごす日々は気持ちがいい!
服もときめく物しかなければ、おでかけが楽しい!

で、話は戻りますが。
あなたの摂っているサプリメントはときめきますか?
私は自分のサプリメントが原材料の栽培から製品になるまですべて見学してきました。
それにたずさわる研究者の博士たちともお話をしてきました。




確かにハナバナしい効能効果(笑)もいいでしょう。
でも、そのものの背景にあるストーリーをきちんと知った時に、きっとあなたにとってのその価値が明らかになるのではないでしょうか。

もちろん。製造基準や安全基準、含有量は大前提です。

2012年3月20日火曜日

二兎を追うもの

最近、すっかりフェイスブックにはまってしまい、ふと気づくとブログの更新を忘れている自分がいました。二兎を追えないお年頃?イカン、イカン・・・

先日、本屋さんで平積みになっている新書を購入しました。

人生を狂わせずに親の「老い」とつきあう(講談社プラスα新書 和田秀樹著)

14万4800人。

2006年から1年間で家族の介護看護の為に離職した人の数。さらに2002年からの5年でみると離職者の数は56万人超だそうです。

本書のテーマは「介護崩壊」。

14万4800人の内、12万弱は女性なのです。
子育てが終わる40代から50代の女性が直面するのが、その時70代から80代に突入した親の介護問題。

小さい子供が保育園に入れなくても、そのとき20〜30代の女性達は子供が成長するにつれ就職、復職のチャンスもある。でも親の介護で離職した50代の女性に果たして再雇用の機会はあるのでしょうか?せっかく確立した仕事、その能力を社会に還元できず職場をさる50代たち。そして介護が終わりふと気づくと自分もまた介護される年代に突入。しかしもう生活をささえる仕事も収入もない・・・

人口の5人に1人が85才以上という未曾有の超高齢社会。

病気にならないように高齢の親の「最善の健康」を保つ努力を子供がすることはもはや当たり前。

体のメカニズム、生活習慣病や認知症、ロコモティブシンドロームの知識。

栄養=おいしいものを食べること
病気=医者がなおしてくれる

と思っている世代にきちんと向き合って話し合っていく必要があるのではないでしょうか。

その上で、いざという時に慌てない、人生を狂わせないリスクマネージメントもあわせてしておく必要を感じました。


















2012年2月21日火曜日

乾燥にご注意

冬の湿度は低く今日TVで小耳に挟んだところ30%とか。
いたるところがカラカラです。
お風呂上がりにすぐにミルクを塗らないとスネがつっぱるほど。
(年齢のせいもありますが・・・)

夏は汗をかくので誰もが脱水に気をつけますね。
多くの人がペットボトルや水筒を持って歩いていたりします。

ところが冬は水を飲めといわれても冷たい!寒い!
そしてその寒さの為に体から水分が排泄されやすい
(おしっこが近くなる)のです。

つまり冬のカラダは相当に渇き気味といえます。

アメリカで女性25人を対象に行った実験結果から、軽度の脱水でも
気力や気分に影響を及ぼすようだとする報告が発表されました。

3つのグループにわけた健康な平均年齢23才の女性にトレッドミルでの運動
をしてもらい、一つのグループには利尿剤を(ひぇ〜)一つのグループには
きちんと水分補給を行ったそうです。

体重の1%以上脱水した状態のデータを集積し、脱水状態の人とそうでない
ひとを比較した結果・・・

脱水により最も顕著にみられた影響は、活動や休息中の疲労度の増加や気力の低下、
頭痛の自覚など。また男女で行われた同様の実験では女性のほうが脱水による影響が大きかったのだそうです。

のどが渇いたと気づくのは体重比1~2%の脱水になってから。
また年齢がいくほど、渇きに気づくのが遅くなります。

渇く前にこまめに水分を補給することが、疲れにくく、元気でいられるポイントだと
いえますね。

今日、お水何杯飲みましたか?





2012年2月9日木曜日

サプリメント、こんな可能性も。

Canadian Journal of Physiology and Pharmacology ( 2012年1月)

マルチビタミンミネラルサプリメントを常用することで、大腸がんリスクが低下する可能性があることが明らかになりました。(サウジアラビア、キング・サウド大学のKhalid S. Al Numair博士らのラットを使用しての実験。)

ラットは、脂肪含有率20%のエサを与えられ、32週間にわたって条件を変えた6つのグループに分けられて、大腸がんを誘発する発がん物質を投与されました。

結果として
高脂肪+食物繊維の少ない餌+発がん物質のグループ

前がん状態

高脂肪+食物繊維の少ない餌+発がん物質+マルチビタミンミネラルサプリメントのグループ

 上記のグループに比べて前がん状態は84%も少なかった

博士らは、マルチビタミンとミネラルのサプリメントが相乗的に働いて、活性酸素によるダメージから細胞を保護し、大腸がん発症に対して予防的効果をもたらしたと考えられ、この2つのサプリメントを常用することで、大腸がんリスクを低下させることが可能なのではないかとしています。

発ガン物質を投与されても、マルチビタミン、ミネラルが細胞を守ってくれるかもしれない・・・。発ガン物質があちこちにあり、避けるすべも無い今日このごろ、是非とも守って頂きたい!と思うのです。

2012年2月7日火曜日

頭を良くする31の方法

先月、宿泊した台北のホテルから持ってかえってきたNewsweek。

特集「頭を良く、回転を速くする31の方法」
 (わざわざ持ってきた気持ちをわかっていただけるでしょうか・・・(^_^;)

頭の回転を良くするにはご想像通り

パズルをする
運動をする(テコンドー・・・って)
外国語を学ぶ
手先を動かす(編み物)
シェークスピア劇を見る

など、「あーはいはい。」と回避したくなる?方法も上げられていました。

が、意外に栄養や食べ物が資する部分も多いのです。

2.ターメリック(ウコン)を食べる(認知症を防ぐ)
11.ダークチョコレートを食べる(記憶力を増強するフラボノイド)
16.ヨーグルトを食べる(感情、記憶を司る脳の部分を活性化)
20.水を飲む(頭を働かせる、冷ます)
27.コーヒーを飲む(鬱を予防し、短期記憶を強くする)

中にはマウスの実験での結果も含まれますが、
31の内5つが食べ物関係とは興味深い特集でした。

ちなみに11のダークチョコレートですが
甘いミルクチョコじゃなくてビターなダークチョコレートです。
(カカオ70%などと表示されているもの)

もうすぐバレンタイン。気持ちとは逆に

義理は甘いミルクチョコ。
本命は渋いダークチョコ。

が正解??
 



2012年1月27日金曜日

揚げ物万歳?

ヨーロッパ在住のスペイン人40757人を対象に1992年から1996年にわたって行った食事摂取頻度調査と、その後の追跡結果から、オリーブ油やひまわり油を使って調理した料理を食べることと心臓病の発症とは関係がなさそうだ、とする報告書が発表されました。

対象を食事摂取頻度調査において揚げ物の摂取頻度の多さにより4つのグループにわけ、死亡率や心疾患との相関を調査したようです。

揚げ物の摂取頻度が最も低かったグループの心疾患発症率を1とした場合、2番目に低かった群は1.15倍、3番目は1.07倍、最もよく食べるグループでも1.08倍程度。摂取頻度と心疾患との関係は特にみられなかったとのこと。

また同様に、揚げ物摂取頻度と全原因死亡率との関係もみられなかったのです。

つまり
・揚げ物の多さと心疾患は関係しない
・揚げ物の多さと死亡率は関係しない
ということです。

揚げ物ファンが喜びそうなこの研究結果!!

ところがこの結果には一つ大きな落とし穴があります。

この研究がオリーブ油やひまわり油を主に使う民族スペイン人を対象としており、彼らは

油の再使用、固形油(バター、ラードなど)を使うことのない文化圏

 であるということです。

揚げ物かどうかというより「どんな油で揚げるのか」が重要と言うことが読み取れますね!



2012年1月24日火曜日

プレママ講座

今日はプレママに栄養の基本&妊娠期の栄養のお話をしてきました。
(※プレママとは妊婦さんのコトです)

自分のカラダはもちろん赤ちゃんのカラダも食べるものでできている
のでお母さんが食べてあげないと赤ちゃんはお腹の中でお腹を空かして
しまうんです。

妊娠期は肥満に気をつけるようにお医者さんにいわれるそうですが
こんどはカロリーを気にして食べる事がこわくなってしまうようです。

それもそれでコワイこと。

またいろいろな健康情報が入りすぎて飲み物すら、なにを飲むべきか
混乱してしまっているようでした 。

カロリーと栄養は違うということをお話しして
食べるべきもの、控えた方がいいもの、具体的にアドバイスしてきました。

十分な栄養素が摂れない場合は出どころのしっかりしたサプリメントで
補給することもおすすめしてきました。

妊娠期から授乳期にかけて赤ちゃんはお母さんだけが頼りです!
しっかりした知識を持って健やかな赤ちゃんを産んでいただきたいな〜
と心から思った次第です。
















食事バランスガイドってプレママ用があるんですよ!
妊娠期に特に追加で必要な栄養素がかいてあります。
が、いかんせん読みづらい・・・





2012年1月20日金曜日

寝て忘れ・・・ない?

今日はクッキングスタジオでミニセミナー。睡眠のお話をしてきました。

現代人はついつい忙しくて「寝る間」を惜しんでしまい、睡眠時間をカットしがちです。実は「寝る」という行為はカラダの基本です。

睡眠には脳を休めるという大きな役割があります。
記憶を整理し、そしてクールダウンする。

記憶を定着させるには睡眠が必要。
試験前の一夜漬けは(寝ないので)すぐ忘れてしまうという経験はみなさんお待ちなのではないでしょうか?

ところが、脳は定着させる記憶を選ぶ事ができないらしいのです。
(つまり自分に都合のいい出来事だけを記憶することは難しい。 笑)

マサチューセッツ大学の研究結果。

コンピューターの画像をみせ、再度12時間後にもう一度同じものを含んだ画像をみせます。

この実験で、あいだの12時間に睡眠をとったグループの方が最初に持った負の感情を、睡眠をとらなかったグループより強く持ち続けていたというのです。つまり寝る事によって良い感情も悪い感情も保持定着させているということです。

寝て忘れちゃえ!なんて思ったりしますが、実は寝ることで負の感情もより強く定着 するのではないかということですね。

一晩中寝ずに悩む。
悲しくて一晩泣き明かす。

その方が早く忘れられるという事かもしれませんね。

2012年1月11日水曜日

反式脂肪

心疾患などのリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」について、消費者庁は2011年夏まとめた栄養成分表示を義務づける指針に盛り込まず、表示義務化を事実上先送りしたとのこと。

アメリカやヨーロッパ各国では既に表示義務や規制となっていますが、東南アジアでも既に表示が義務化されています。

なんと台湾でも食品表示はすでに義務化されています。

「反式脂肪」がトランス脂肪酸のことです
(なるほど。結合が反対向きだから…)

ちなみに過剰摂取が問題となっている飽和脂肪も表示されています。

日本での表示義務化が先送りされた理由は日本人での科学的データが不足しているとのことですが、またもガラパゴス感ありです。

トランス脂肪酸は問題ないというなら逆に表示してもいいのでは?と思いますけど。




2012年1月7日土曜日

ヨガ初体験

昼はフェイスブックの講座に出席し、夕方はそのままヨガ教室へ。

12月のオリーブオイル講座で知り合ったTomokoさんは実はヨガの
先生でした。

ビギナー用の講座のご案内を頂いて、いざ生まれて初めてのヨガ体験。
日頃の運動不足で体が思うように動かないことにオドロキでした。

日常生活では不自由することもなく動けていたのに
いざあちこち動かそうとすると

足首ひとつ満足に回せない・・・
片足で立つこともなかなか大変・・・

バキッ!グキッ!とポースを取るたびに響き渡る変な音。
それはまさに人体の不思議(苦笑)

「最近ここの関節は回してないぞ」とか。
「こんなところに大きい筋肉あったのね」とか。

自分の体を実感すること。
その大切さを今日はあらためて確認しました。

今夜は心地よい疲れに激ネムです。

(イッパイイッパイだった為、写真撮影できず・・・)

2012年1月6日金曜日

思わぬ盲点?

甘いキャンディーやクッキーが沢山の砂糖を含んでいることは
火を見るより明らか。

でも朝のシリアル(コーンフレーク)は意外な盲点なのでは
ないでしょうか?

アメリカのEWG(Environment Working Group)が行った調査に
よると、今回調査した84種類のシリアルのうち44種類は、子供用
シリアル1人分でチップスアホイクッキー3枚分以上の砂糖を
含んでいることが明らかになりました。
(このチップスアホイクッキーに換算するところが、さすがにアメリカ)

アメリカの子供の朝食といえばシリアルというくらいほとんどの
家庭で食べられていますが、

ビタミンD強化
食物繊維が豊富

などの健康表示でヘルシー感を醸し出す一方
砂糖についての表示はウヤムヤらしい。

ワーストに上げられていたK社の小麦のパフのシリアルは何と

55.6%が砂糖

だそうです。ジャンクフードとして悪名高いTwinkie(甘いカステラ
のような菓子パン)よりも糖分が多いようです。

「ヘルシーっぽい」
のか
「ヘルシー」
なのか。

その判断。親のインテリジェンスが問われるところです。

幼稚園から既にスタートするといわれるアメリカ人の肥満。
日本も対岸の火事ではありません。

2012年1月4日水曜日

今年の健康貯金

米国オレゴン州立大学からの研究報告。

いくつかのビタミンとオメガ-3系脂肪酸の豊富な食事を摂る高齢者は、認知能力に優れアルツハイマー病で典型的に見られる脳の収縮が少ないようです。

逆にジャンクフードばかり食べるのは頭にも良くないようだという結果も。

104名の平均年齢87歳の高齢者を対象に、30種類の血中指標を測定、また42名についてはMRIを用いて脳容積を測定。

この研究の興味深いところは血中濃度を測定したことにあります。通常この類いの研究は「思い出し法」とよばれる「何食べましたか?」という方法が採用されますが、今回は実際に血中にある栄養で計測している点です。

高齢ということもあり思い出し法だと誤差が大きいこと、また栄養素は摂ったつもりでも吸収率にかなりの個人差がある(特に高齢者)ことから「結果としての血液」で見ている点がより正確な結果が出るとも言えるのではないでしょうか。

その結果、オメガ-3系脂肪酸とビタミンB、C、D、Eの血中濃度と認知能力、脳容積に相関が認められたとようです。また揚げ物、マーガリン、ファーストフードに由来する人工的なタイプのトランス脂肪酸と認知能力の低下に相関がみられたとも。つまり望ましいのは

総合的にビタミンが多い状態

オメガ3が多い状態

アブナい油は極力避ける

認知能力が落ちてから何かをするのではなく、日々の生活でどんな栄養をとっていくのかという重要性がまたまたクローズアップされました。

今年もまだまだ残り362日(笑)日々の健康貯金頑張りましょう。









元旦に頂いたお正月のお花。

震度4の地震にも倒れず堪えました(^_^)/


2012年1月1日日曜日

今年も宜しくお願いします

沢山の方との出会いがあった2011年。
今年も引き続き宜しくお願いいたします。

今年は近所のお寺さんに初詣。
やっぱり地元ならではのしっとり感があります。

どんなことをお祈りしようかと順番待ちの列に
並んでいると前方から「地震だっ!」の声。

大きく揺れるお寺の本堂のきしみ音に久しぶりに
驚きました。
おいおい、元旦からかよっ!と突っ込みたくなりましたが
地震サイドからすると盆も正月もないわけで。

お参りの順番が回ってきたその時はひたすら
「家族や周りの友達が2011年無事に生き延びられたことの感謝
そして今年もやはり無事に生きられますように」でした。

元旦から「命あっての物種」を切実に感じた訳です。

2012年が皆様にとって健康ですばらしい一年になりますように!