2009年9月5日土曜日

パンデミック

行ってきました。
パンデミック公開シンポジウム。

セミナーを開いていると
「インフル、どうなんでしょう?」とあちこちで
何かと聞かれてしまう訳で。

ここは一気に最先端の情報をgetすべく
東京大学安田講堂に行って参りました。

演者はインフルエンザ感染の大御所の方たち。

マスコミも沢山来ていました。


異常に怖がることもないが
かといって安易にとらえるのも危険。

今回のインフルエンザで恐れるべきは

・インフルエンザ肺炎
・インフルエンザ脳症

通常のインフルの肺炎と違いPandemicH1N12009
は直接、肺で増殖。悪化するとICUでの人工呼吸器
が必要になるようです。

これには実は絶対数が不足しています。
(ICUは各病院の採算の負担になっているので
手薄になっているようです)

また小児に問題のインフルエンザ脳症。
これにはタミフルも効かないそうです。

いままでのインフル感染状況は単なる前触れに
しか過ぎず、本格的流行の第一波はこの9月下旬〜10月。
第二波は来年秋と予測されているようです。

来年にはワクチンとか、新たな抗ウィルス薬の
開発が間に合うと思われますが、今年の第一波には
間に合わない様子。

重症化 要注意・・・妊婦さん、基礎疾患がある方、学童

そのゾーンから優先的にワクチン接種を受けることになる様です。

ただ、新型用ワクチンも通常の季節性インフルほどは効果
がないようで、受けられないといってもパニックする
こともない、とか。

・高齢者は免疫があるというのはガセ。
 実際は90才以上の一部に免疫がある程度(ひえ〜)

・成人の罹患率は10〜20%(そんなもんなんだ)

・重症者の半数は基礎疾患がない健康な児童、成人
 (ひえ〜)

・ライフラインがストップする事態はあまり考えられない
 (ひと安心)

ひえ〜と一安心が混在しているわけで、
パニックになることも無いけど
絶対になめちゃいけない。

今後ウイルスの変異も懸念される様です。

くれぐれも。自分自身の免疫力を高めておくこと。
それでもかかってしまったら、速やかに抗ウイルス薬
の投与を受けること。
(抗ウイルス薬の備蓄は国民の50%)

きちんと合理的な姿勢で臨みたい、と思った次第です。
















↑「昭和」な人には思い出深い安田講堂。
事件の現場を取り壊さず手入れしながら
使っている事にちょっと感動。

今回の主催は東大医科学研究所。
実際の所在地は白金台ですが
世間への影響も考えてあえて
この場所を選んだようです。