2012年5月8日火曜日

赤ちゃんへのプレゼント

妊娠中のお母さんが何を食べるかということが赤ちゃんの将来の健康度を決めるということは明白すぎる事実。

でも一体何を?

ともすると「良くない物をとらないこと」にばかり目が行きがち。

それももちろん大事な事ですが、赤ちゃんに「良い物をとる」ことを忘れては片手落ちです。

では何をとったら良いのか。

カウンセリングでは、エビデンスに基づいて細かい栄養のお話をするのですが、今回それにプラスしたい研究結果がでてきました。

コーネル大学の研究報告。

妊娠中にコリン(※レシチンといった方が解りやすいかも)を余分にとることで、子供の将来のストレスがかかわる病気(たとえば高血圧や2型糖尿病)のリスクを減らすことができるのではないか。

妊婦を対象に、1日の推奨摂取量(450mg)の2倍以上である930mgのコリンを妊娠第3三半期に摂取するグループと 480mgのコリンを同時期に摂取するグループに分けて調べたところ、480mgグループの赤ちゃんと比較して930mgグループの赤ちゃんでは、抗ストレスホルモンの濃度は33%低いことがわかりました。

コリン(レシチン)は、卵黄、牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、豆類、一部の野菜などにふくまれている成分です。(サプリメントでいうとマルチビタミン、ミネラルなどには含まれません。レシチンと表記されているサプリメントに含まれます。)

長期的な影響についてさらなる調査が必要なようですが、妊娠高血圧腎症だけでなく、妊娠中に不安や抑うつを経験する女性において、コリンは特に有用である可能性が高いだろう、と研究者らは推察しているようです。

コリン(レシチン)の活躍が期待できるのは妊婦さんだけではありません。

細胞膜を正常に働かせる。特に脳の神経細胞のカバーに多く含まれることから脳細胞の栄養としても働きます。また悪玉コレステロールが血管の壁にくっつくのを防いだりする重要な成分です。すべての方に積極的に撮摂って頂きたい栄養素なのです。