2009年7月31日金曜日

キバがはえそう

冠がはずれたので歯科に行ってきました。

作り直して、新しい冠を入れた先生の
目がある一点に釘付け。

上顎の犬歯の外側の歯茎に変な突起物が。

「ガイコツショウかもしれません」

はい??

ガイコツですか・・・

それほど痩せてませんが。

聞けばガイコツショウは外骨症と書き
(exostosisというらしい)
なんだか局所的に骨が生えてきてしまう
病気らしいです。
遺伝素因、環境素因(咬み合わせなど)が
考えられるけど、まだよくわかっていない。

そうなんですか。

「ええ、中年の女性によく発症するんですよ。」

ほら、その表現方法。
確かにそうなのですが、医療機関の方には
もう少しデリケートな表現を希望します。

そういえば過日、夫が皮膚科で顔にできた
デキモノを「老人性ですね」といわれて
メゲて帰ってきました。

ちなみにこのお年頃になるとエイジングの現象
として「不活性な組織の増加」
つまりいらんものが増殖してくるサダメがある
ようです。

で、件のガイコツ症ですが、
場所が場所だけに大きくなるとキバのように
なりそうです。

ま、いいですか、「中年女性」ですから。
キバのひとつやふたつ。

2009年7月28日火曜日

ファースト・ギフト

一昨日は川崎でホームセミナーでした。
和気あいあいとした空気でとても
楽しかったです。

プレ・ママにもご参加いただいていたのですが
バタバタしていまして大切なことをお伝えするのを
忘れていました。

生まれてくる赤ちゃんにお母さんがあげる
最初の贈り物のお話です。

赤ちゃんは産道を通って外界にでてくる訳
ですが、この時、お母さんの持っているお腹の
腸内細菌を受け取ってきます。その数なんと
誕生後24時間で1000億個までに
なるそうです。

この腸内細菌はその後の人生において
こどものお腹の中の環境を決めて行くといわれます。
(アレルギーなどの発生率も大きくかわると
いわれています。)

本当に母と子の絆を感じますねー。
ちなみに父からは受け継ぎません(苦笑)

なので、プレ・ママにはぜひ出産まで、
腸内環境の整備をお願いしたいのです。

赤ちゃんに圧迫されて中々お通じも
うまくいかないかもしれませんが、
ビフィズス菌や乳酸菌でお腹の調子を
整えてください。

ぜひ素敵なファースト・ギフトを!

2009年7月25日土曜日

ハッチの受難

ミツバチが世界中で失踪している、という話は
以前から話題になっていました。
現在でもフルーツの受粉などはハチさん
だのみらしく、このままだと収穫量に影響が
でてしまうらしいのです。

原因はいまだハッキリとは解明されず

・女王蜂の人手(蜂手?)不足

・害虫駆除用の農薬説
(害虫用っていうけど益虫にも影響あるでしょ)

・生息環境の破壊説

などなど。

中でも目を引いたのがハチの栄養失調説。

なんでも同じ農作物の受粉作業ばかりやらせると
栄養が偏ってしまい、基礎体力の低下をまねき
病気になりやすくなってしまう。

・・・って。
ハチさんもですか!!

なにやら身につまされるハチさんの
労働&栄養環境・・・・

2009年7月24日金曜日

抹茶パフェ

なんかビミョーなお天気が続きます。

晴れたり曇ったり雨だったり。
蒸し暑かったり、室内はクーラー
だったり。

身体も悲鳴をあげそうです。
そんな身体のバランスをとるために何を食べて
いけばいいのでしょうか?

最近、食べ物の「陰」と「陽」に興味あり!です。

身体を冷やす食べ物「陰」と温める食べ物「陽」。

夏野菜vs冬野菜
南国の作物vs北国の作物
冷たい食べ物vs温かい食べ物

などカテゴリー分けは難しそうですが、
陰と陽のバランスをとって食事をしていくのが
基本だそうです。
中華料理は一皿でみごとこの陰陽のバランスを
とっているのだそうです。深い!うまい!

夏野菜などはほてった身体の熱をさまして
くれる働きがあるようです。
汗っかきさんは陰の食べ物を積極的に。

でも冷房で芯から冷えてしまうような場合は
逆に「陽」=身体を温めてくれる食べ物を。
しょうが焼なんかいいですよねぇ。

意外なところでお茶の産地は南。
基本的には「陰」で身体の熱をさます
飲み物だそうです。

それで!かどうかはわかりませんが、
夏季限定のお茶スイーツ、多いですね。

あ、でもやはりお茶は温かいのが
基本ですから!
ダメですよ、アイスとかパフェとか!
  ↓
















↑昨日、都路里(つじり)で頂いた
玄米茶パフェ(左)と抹茶パフェ(右)
いずれも美味でした〜。
東京駅近辺の高層ビルを望みつつ
堪能しました。

2009年7月23日木曜日

入れるべきか、入れざるべきか

いまニュージーランドのパン業界が熱いようです。

ビタミンB群のなかの「葉酸」。

高ホモシステイン血症(動脈硬化や認知症の原因に
なると言われています)の治療や胎児の神経管閉鎖
障害のリスク低減に有効といわれている栄養素。

遺伝的に葉酸不足でそのリスクが高まる人が
日本人には6人に1人位存在するようです。

妊婦における葉酸不足が胎児に障害を もたらす可能性
があることから、厚生労働省は特に妊娠を希望して
いる女性に対し、400μg/日を摂取することを
呼びかけています。
(過去に妊婦さん何人かに聞きましたが
ほとんどこの事実を知らなかったです。)

過去、栄養学の講座で聞いたところによると
アメリカでは食パンに葉酸の添加が義務化されてい
て、世界でも57カ国ですでに行われているそうです。

ニュージーランドでは現在食パンに添加すべきか
どうかが熱い議論を巻き起こしているようです。

過保護だ!
発ガンのリスクは?
と議論はどんどんエスカレート。マスコミの
非科学的報道のあおりもあって結局結論は
2012年までペンディング・・・

小児科医たちは添加で救われるこどもたちの命が
見捨てられたと怒りまくりとか。

日本では?
議論のテーブルにも乗っていない?

そうそう。

葉酸が入っていないビタミン剤がちゃっかり
売られている国ですからねー。
(発売当初、まだよく葉酸のことがわかって
いなかったらしく以降そのまま・・・)

食品偽装とか
汚染米とか
そういうネガティブなことは話題になっても
疾病予防のいわば前向きなアクションは話題に
なりにくいのでしょうか・・・

「大事なことはきっと国が義務化してくれる」
な〜んて。それはsweet(笑)です

自分の身は自分で。
葉酸の補給も自分で。

2009年7月20日月曜日

食事バランスガイド

昨日は横浜でミニセミナー。

初めて「食事バランスガイド」を使って
実習してみました。

食事バランスガイド、ご存知ですか?
4年前、厚生労働省と農林水産省で作成した
一日に何をどれだけ食べるかの目安を
示したもの。コマのイラストをどこかで
目にしたことがあるのではないでしょうか。

実際に一日に食べた物をリストアップして
頂きましたが・・・

ほとんど空欄・・・

「あ、食べたもの忘れちゃいました?」

「いえ、食べてないんです」

今回の参加者は全員OLさんです。
驚くことに皆さん、
食べてないこと食べてないこと。

面倒なの半分
太りたくないの半分

というフクザツな乙女心?

バランスをとれば意外に食べても大丈夫
なのがお分かりいただけたでしょうか。

冷え性とか
便秘とか
生理不順とか
貧血とか
肌荒れとか
気分がすぐれないとか

それは病気というより、栄養失調による
からだからのサインかもしれません。
しっかり食べて強いオンナになってください。

















↑会場までのすごい階段。
膝のサプリメントのCM
につかえそうな・・・

















↑夕方の空にかかった
みごとな虹。

2009年7月16日木曜日

魔法の時間帯?

先日、質問を受けました。

「TVの予告編で

『いくら食べても太らない魔法の時間帯』

というのをやっていたのですが、それは何時なんですか?」

また、何か流行ってるんでしょうか・・・

番組を確認してはいないのですが、BMAL1(ビーマルワン)
のことでしょうか?

BMAL1とは体内時計に関係する身体の中で働くタンパク質。
食べた物を脂肪に蓄積するのがお仕事です。

(こう書くと憎まれ役の色合いが濃くなりますが、大昔は
人類を餓死から救ってきたんですよ)

そのBMAL1が最も少なくなる時間帯が午後3時ごろ。
そして多くなるのが午後10時でピークは午前2〜4時。

夜のドカ食いは太るということです。

食べる時間帯によって脂肪に蓄積される量が変わって
来ますので、カツ丼が食べたかったら夜食にたべるより
おやつに食べる方がカシコイ(苦笑)

でもね。何時に食べてもカロリーはカロリーです。
3時に食べればカロリー帳消し!!になる訳では
ありません。

ひょっとしてそれ
どこかのホテルのケーキバイキングの宣伝だった?

2009年7月14日火曜日

そういうことなのか。

野菜ソムリエの方からこんな話を聞きました。

世界には1万種類くらいのトマトの品種が
あるそうです。

日本で少し前まで主流だったのが
「ファースト」というおしりがちょっと
とんがった形のトマトでした。
(個人的にはカワイくて好きだった・・)

そういわれれば最近見ないなーと思っていたら
今の主流は「桃太郎」という丸っこい品種
何だそうです。

なぜ主流が入れ替わったのか?

スーパーでのラップパックがとがったおしりで
やぶけてしまうから。

それだけ。

「流通的な問題」だったということです。

まあ、ファーストが栄養価的に桃太郎よりも格段に
優れていたとも考えられないので、これは笑い話
になるでしょうが。

私たちの口に入る物が、現実問題としてそういう
理由で決められているという事実にちょっと
ぞっとしました。

流通業にとっては食品のロスを最小限に抑えたい。
そんな事情が数々の賞味期限の偽装を生んできました。

野菜や果物も「よりロスが少ない」ことを目的に
品種が改良されていく可能性大。
栄養価は?化学肥料は?おいてきぼりにされない
だろうか?

土ー植物/動物ー人間という食物連鎖の関係の間に
経済がはさまりなにやら複雑化の様相。

トマトのおしり・・・深い・・・

(考え過ぎ?)

2009年7月11日土曜日

フードバランス講座その2

4月からスタートした異業種(?)コラボ企画
フードバランス講座。

毎回 ” We are what we eat"をテーマに企画を
しています。

今回、第2弾です。
今回はLOHAS Cooking。
野菜ソムリエの方と
フレンチシェフのコラボレーション。

で、わたしは?
今日はネビゲーター(兼つまみぐい?)でございます。

シェフがおっしゃっていたことがシミジミと印象に
残ったのですが、

「食事は楽しみ!」

あれやこれやが身体にいいの悪いの
健康のために云々などと言い始めたら楽しくなく
なってしまうではないですか。

最低限の栄養の知識は必要ですが
やはり、おいしく食べることも重要。

どうしてもできてしまう栄養のデコボコは
サプリメントで補った方が食の楽しみを大切に
できますよね。

江戸時代と違い、美食の味をしめてしまった現代人。
ストレスなく栄養バランスをとるために
せっかくできたサプリメントという新しい文化を
最大限利用できたらいいと思います。

でも!くれぐれも過剰期待は禁物。
栄養の知識あってのサプリメントです。

それにしても、季節感満載でおいしかった〜っ。
毎日でもやりたい企画でした・・・

2009年7月9日木曜日

身体にいい○○

フードファディズム

「○○はからだにいい」
「●●は危ない」

いわゆる食べ物神話。
食べ物が身体に及ぼす「効能・効果」を
過大あるいま過小に評価することなのだ
そうです。

食の情報はもはやビジネスとなり、
TVを一旦ONすれば番組、CMに関わらず
「魅惑的な」情報が耳に流れ込んできます。

それさえ食べれば悩んでいた身体のなやみが解決!
これさえやめれば身体にたまった毒が消える!

噂に惑わされないためにはインテリジェンスが
不可欠になってきます。
が、これがちと面倒くさい。
栄養やからだのしくみに関して最低限知って
おかなければならないことがあります。

私たちが「単純な」解決方法を探している限り
なくならないスパイラルなのでしょうね。

身体にいい食べ物を摂ることに必死になる
身体に悪い食べ物をヒステリックに避ける
サプリメントを飲んでいれば大丈夫!

個人的には「身体にいい」情報も価値の内かな?
と思います。アスパラガスにはアスパラギン酸が
入っているから疲れをとってくれるかも!
と思いながら感謝しつつ食べるのは決して悪い
ことではない。

また現実問題として仕事が忙しかったり、外食や
中食が多かったりして食生活がアンバランスに
なっているので、サプリメントで補給することも
いいと思います。

「過剰期待」「過剰依存」がマズイのです。
知識をもって中道をゆく。

「普通の食事」ほど、実は難しい!!
と悩ましい心理状態になる一冊・・・?

あ〜ッ今日のお昼ごはん、どうするっ?!
















2009年7月6日月曜日

FはFatのF

ドはドーナツのド♪

ですが、今やアメリカでは
FはFat(太っちょ)のFだとか。

Trust for America's Healthが3日発表した報告書によると、
昨年一年でアメリカの成人の肥満率は23州で増加し、
減った州はただの一つもなし。

さらに30の州で肥満又は過体重の子どもが30%以上。

太っちょ州のワーストは

ミシシッピ
アラバマ
ウエストバージニア

アメリカとて手をこまねいて太ってしまった訳では
なく、学校でも給食や自販機の制限などで
努力はしていたらしいのです。

でも。

なぜ、そんなにみんな太っちゃったのか
という分析では「不況」が上げられていたのが
興味深かったです。

健康的な食べ物は高い。

不況で失業率がバンバン上昇している中では
新鮮な野菜や果物はもはや贅沢品。

やはり
うまい、やすい、おなかいっぱい
のファストフードに走るということ
なのでしょうか。

現代社会では豊かだから太るという公式
はなりたたない様です。

当然太っちょになればそうでない人より
生活習慣病のリスクが上がりますし
病気がちだとまともな仕事にもつけない
医療費なども考えると、ますますお金がなくなる
というスパイラルに陥る。

理由が「不況」だけに対岸の火事では
すまされないと言う気がしますが・・

2009年7月4日土曜日

7月です

6月はなぜかあらゆる予定が集中してしまい
バタバタでしたが、7月になりやっと
本来ののんびりマイペースに戻りました。

今月は本を読みまくるぞ!と意気込んで
おりますが。

ワタクシ、本は基本的に「書店買い」です。

本屋さんでウロウロするのは「出会い」のため。
目的の本をピンポイントで探すインターネットでは
なかなか難しいかもしれません。

背表紙のタイトル(=第一印象)

装丁(本のデザイン)を見て
紹介文(オビ)を読んで
「はじめに」を読んで
作者プロフィールを読んで
目次を読んで

購入に至るという訳です。

さて

進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ
栃内 新 著 講談社ブルーバックス

ダーウィン医学とは1991年に提唱された学問。
まだ、誕生してから日が浅い。
ヒトの体におこる病気の意味を進化の視点から
解き明かそうという生物学です。

例えば風邪。
このとき私たちの体の中で何がおこっているのか。
風邪薬で風邪が治る?答えはNo。
じゃあ抗生物質は?これも風邪自体は治さない。
風邪薬でムリヤリ熱を下げてしまうことがかえって
治癒を遅くするのです。

「うつ」についてのダーウィン医学的解釈も
興味深かったです。

人類が進化を遂げた中で、今なお淘汰されずに
残る病気(と私たちが呼んでいるもの)は
ヒトという生物にとって必要なものなのでは?
という考え方です。

うつ、ひきこもるなどはストレス下におかれた
人類のサバイバル術だったのではないか?
じっとして動かないというのは生物として
無駄な動きをせず、エネルギーを温存する
有効な手段です。

生物としての行動と、社会の情勢がかみあわなく
なり、病的に拡大解釈されているのかも、とか。

その他、感染症、肥満など私たちを悩ませる「病気」
の進化医学的視点が興味深いです。

体の具合が悪くなると、即、病院。
でも誰のものでもない自分の体なのだから
自分の体で起こっていることを理解&実感して
ある程度の判断をすることができたらと思うのです。

せめてどんな治療が必要なのかを「先生におまかせ
します」ではなく、ドクターと相談して行けたら
いいなぁ、と。

なんといっても表紙のイラストがキテます!