2012年6月27日水曜日

立つんだジョー?

 2001年にスタートした「トクホ」(特定保健用食品)。
最近ではいささか聞き飽きちゃった感があるのは私だけ?

消費庁(当時は厚生労働省)のお墨付きを頂戴するのに
億といわれる費用が(有効性安全性試験などで)必要といわれましたが
普通の食品にはうたえない保健の効果が表示できるとあって
どのメーカーも認可を摂るのに血眼。

ところが大盛り上がりのこの制度に水を差したのが2009年の
エコナ事件。製品にふくまれるグリシドール脂肪酸エステルが、
胃酸などの強酸下で分解し発がんの可能性があるグリシドールを
生成する可能性があるとしてメーカーが販売を停止。

この頃に所管が厚生労働省から消費者庁に移管。
厚労省時代は専門家チームで構成されていた委員会も
もはや消費者団体の代表(科学的なバックグラウンドは「?」らしい)
の委員会になったともっぱらのウワサで認可制度自体が混迷の一路を
たどった訳です。

そこでメーカーが振るうリーサル ウェポン

「コマーシャル!」

最近、トクホCMがエスカレートしてないか?と思っていたら、案の定。
特定保健用食品のお茶のテレビコマーシャルについて、
「偏った食生活を助長するおそれがあり不適切」として消費者庁が商品を
販売する会社に広告内容の改善を求めていたことが判明。
 (まあ、もともと商品CMなんて誤解される為に作るので、その意見自体もナニかとも思いますが、
つい刷り込まれて買ってしまう「善良な」消費者の皆さんを守るためです)

今回、広告の改善を求められたのは、
特定保健用食品「黒烏龍茶」を販売するメーカーS。

委員会で「これさえ飲めば、油ものを食べても大丈夫という印象を与える」
という意見がでたことを受けて「こうした広告内容は、表示を許可した趣旨
を逸脱するとともに、偏った食生活を助長するおそれがあり、不適切」とし
て、文書で改善を求めたようです。

もともとSさんは業界内でも「注意されたらCM差し替えればいいや」という柔軟?な会社
というウワサもある位。きっとほとんどビビってないと思います。

まあ、いかんせん、どっちもどっちな戦いですので、ここは食べ過ぎに注意するという
究極のシンプルにしてローコストな戦術に出た方がカシコイのではないでしょうか。

次に注意されちゃうのはKさんかな?
でも怒られてもメゲずに「立つんだジョー!」(笑)