2011年6月30日木曜日

ハーブの役割

私たちが口にするものは
「食品」と「薬」に分かれます。

「薬(医薬品)」というのは
・日本薬局方に記載されている
・人または動物の疾病の診断、治療または予防に用いられる
・人または動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが
 目的とされている物

国内で医薬品の販売をする場合は厚生労働大臣の許可が必要。

サプリメントやハーブで「効く」などとうたってしまうと
「効くんだったら、それ医薬品だから」
ということで無許可医薬品販売のかどでオナワです。

ハーブは古代から、そして現代でもヨーロッパでは
医薬品として扱われています。

そればかりをみてしまうと、ついつい薬は使いたくない
から病気にもハーブでと考えてしまいがち。
(自分のことだったら自己責任で問題なしですが)

いつも「薬事法の関所前」で行ったり来たり。

じゃあ、ハーブをどう考えたら良いのか、ということで
今回、緑陰診療所の橋口先生のお話がためになりました。
ありがとうございますm(__)m

寿命が延びて否応なく「加齢」に向き合う時間が
長くなった現代。

ここの調子が悪い、気分がイマイチなどエイジングを
重ねて行く自らの体に対してストレスを感じつつ生活
していく訳です。

抗酸化(からだのサビ)とならんで抗ストレスも
現代の健康のテーマ。

日常の健康管理を栄養やハーブで。
   ↓
病気のときは現代医学(医薬品)で。
   ↓
病気が治ったら薬を飲み続ける訳にいかない。
長期的な健康管理も栄養やハーブで。

つまり日常と長期の間は現代医学にまかせましょ。
という大変合理的な考え方。

セルフケアでいけるものとそうでないものを
分けて考えるということですね。

橋口先生はセルフケアのスキルの一つとしてハーブを
扱っていらっしゃるようです。

目からうろこでしたー。



2011年6月23日木曜日

夏の花粉?

21日に東大、ドイツ、スイスの研究者が
「大気中のタンパク質が大気汚染で老化している」
という研究結果を発表しました。

大気中には
車や工場からのスス
花粉や胞子
などの微粒子タンパク質が浮遊しています。

この微粒子が湿度の上昇とともにドロドロしてきて
いろんなものとくっつきやすくなるというのです。
湿度95%では乾燥状態に比べて10 倍も反応がはやく 
なるそうです。

微粒子自体が老化(=変質)してしまうということ!

たとえば花粉。

高温多湿、大気汚染された中ではオゾンや二酸化炭素
とカンタンに反応を起こしアレルギー性が2〜3倍に
なるとか。都市部の夏の花粉はかなり攻撃性が高いと
いえます。

ひえ〜。
大気中にはいろいろアブナイ物質が目白押し。

でも「節電都市」では暑くてマスクもままなりません・・・

2011年6月18日土曜日

セミナー疲れ?

今年は3月4月のセミナーが軒並み延期となり
よりにもよってほとんどが6月にお引っ越し。

一昨日は一日中、ハシゴとなりました。

お茶の水女子大にて健康食品フォーラム
「ビタミンE」
〜どのようにして生体はビタミンE同族体を
識別しているか〜

ビタミンEの抗酸化について勉強しました。

ビタミンEには構造によって8つの型があります。
このうちヒトの体でよく働くのが
αートコフェロール。

天然ビタミンE(d-α-トコフェロール)は
合成ビタミンEに比べると

2倍

働き者!!

薬剤として処方されるビタミンE剤は
合成なので効果は「話半分」(?)ということらしい。

どのくらい入っているかよりどの位働いてくれるか
が大事。

その他最近のtopicとして
・非アルコール性脂肪性肝炎治療
・アルツハイマー抑制
との関連などのお話を伺いました。

ビタミンの話は古そうで新しい。
またまた、深みにはまりそうだ。




























なかなか古い、趣のある校舎。
最近の私大はみんな高層にしちゃうから
味気ない・・・その点、国立大の建物は
面白いです。

2011年6月10日金曜日

DHA EPA セミナー

行って参りました。

東京海洋大学でのDHA EPA セミナー。

東京海洋大学って最近耳にするようになりましたが
新設校?と思いきや水産大学と商船大学が合併したん
ですねー。

新しい高層ビルが建ち並ぶ湾岸エリアで、一昔前を感じ
させるほっとするキャンパスでした。



























周囲をすべて海にかこまれている日本。

魚からとれる
EPA(エイコサペンタエン酸)
DHA(ドコサヘキサエン酸)
魚の油の保健機能について勉強してきました。

さかなさかなさかな〜♬
魚をたべると〜♬

の曲でおなじみですので
魚を食べると頭が良くなるのはご存知ですね。

(※食べただけで何もせずに頭が良くなる
わけではありません)


実はその他にも

抗炎症
抗酸化
肥満 糖尿病
脂肪肝
中枢神経系
加齢黄斑変性
認知症

などへの効果が確認されたり、また研究中だったりと
いうすごいポテンシャルを秘めた物質なのですね。

赤ちゃんの粉ミルクにDHAを添加しているのは日本
だけらしく、中国の方の人気お土産のトップに
入るのだそうです。

当の日本人にありがたみが自覚されていないのが
なんとも、もったいない。

また授乳期のミルクだけにとどまらずお腹の赤ちゃんにも
影響があるようです。

お腹の赤ちゃんにDHA EPAを供給してあげられる
のはお母さんの食事だけです。あとから大きな財産となって
赤ちゃんを守ってあげることが出来ます。

妊娠中いや妊娠予定のおかあさん。ぜひDHA EPAを積極的に。
















会場でごちそうになったDHA入りヨーグルト。
おいしかったです。
でもイラストのイメージに影響されたのか
どこかでイルカの味が・・(笑)

2011年6月8日水曜日

シワとホネの密な関係

女性の顔のしわで骨折リスクの可能性を推測することができる
という研究が6日にボストンで開かれた内分泌学会で発表され
ました。

エール大学のチームによる研究。

女性の肌と骨のタンパク質レベルには関連があるため、女性の
顔や首にしわが多ければ、その女性は骨密度低下による骨折を
するリスクが高いことになるらしいのです。

骨=カルシウム

という思い込みがありますが、実は1/3はコラーゲン=タンパク質。

タンパク質不足で顔や首にしわができるような状態であれば
当然、骨にも「しわ」(?)が。

なんともオソロシイ研究結果がでたものです。

しかし、ものは考え様。

顔や首にしわができないような栄養状態をめざせば
目に見えない骨の状態も良くなるということ。

骨粗鬆症の究極の対策は

「美肌」

という女性にはなんともやりがいのあるお話。

ただし、しわをなくすと言ってもこの場合
美容整形や特殊な化粧品では本末転倒。
充分なタンパク質を口からとらなくては解決しません。

それ、骨には届きませんから・・・(笑)

2011年6月7日火曜日

もうさっそく?

ヨーロッパのo-104問題、拡大を見せています。
毒性と感染力がつよくこれまでにないタイプだ
とか。

感染源として一瞬、キュウリが疑われたもののシロ。

次はモヤシで、今日はスプラウトが容疑者。

昨日、夜遅い時間にスーパーに寄ったら
 
「庶民の味方」もやしが大量にあるではないですか!!

いつも遅くなると跡形もなく消えているのに
てんこ盛り状態です。

もうさっそく風評???

「とりあえずやめておこう」と個人が少しためらうことが
大人数になると経済を動かしてしまいかねない。

今頃、もやし農家さんは頭抱えているだろうな、と
同情票で2袋買っちゃいました。

今日はスプラウトを2個買おうと思います。
(微力な応援・・・)

2011年6月1日水曜日

ユッケだけじゃない

ドイツで北部を中心に病原性大腸菌の感染が拡大、30日までに14人が死亡
329人が重症となっている模様。

スウェーデン、英国、デンマーク、フランス、オランダでもドイツへの
旅行者の中から少数の感染者が見つかったという報告も。

どうやらこの大腸菌は、スペインから輸入されたキュウリから検出されている
らしいのです。

ユッケだけではないんですね。

アメリカでもしばしばレタスなどの野菜から病原性大腸菌が検出されています。

なぜ野菜からなのでしょう?

病原性大腸菌は牛などの家畜の腸内にいる病原菌。肉から検出される理由としては
食肉に加工する過程での汚染。これは想像できますね。

一方、野菜に関して考えられるのは

・家畜を飼っている場所と畑が近く土壌や地下水が汚染されている。
・有機肥料として牛の糞がつかわれている。

などだそうです。

汚染された野菜が例えばじゃがいものように加熱して食べるもの
の場合はあまり問題にならないのですが、きゅうりやレタスなど
基本的に生で食べるものの場合は感染が深刻。

また家庭内でもステーキ用の肉を調理している横に洗い上げてある
サラダの野菜に肉の血が飛んだだけでも感染することがあるようです。

魚、野菜、果物。
生で食べる物はくれぐれも気をつけましょうね。
健康の為に食べたもので不健康になりませんよう。