2012年3月20日火曜日

二兎を追うもの

最近、すっかりフェイスブックにはまってしまい、ふと気づくとブログの更新を忘れている自分がいました。二兎を追えないお年頃?イカン、イカン・・・

先日、本屋さんで平積みになっている新書を購入しました。

人生を狂わせずに親の「老い」とつきあう(講談社プラスα新書 和田秀樹著)

14万4800人。

2006年から1年間で家族の介護看護の為に離職した人の数。さらに2002年からの5年でみると離職者の数は56万人超だそうです。

本書のテーマは「介護崩壊」。

14万4800人の内、12万弱は女性なのです。
子育てが終わる40代から50代の女性が直面するのが、その時70代から80代に突入した親の介護問題。

小さい子供が保育園に入れなくても、そのとき20〜30代の女性達は子供が成長するにつれ就職、復職のチャンスもある。でも親の介護で離職した50代の女性に果たして再雇用の機会はあるのでしょうか?せっかく確立した仕事、その能力を社会に還元できず職場をさる50代たち。そして介護が終わりふと気づくと自分もまた介護される年代に突入。しかしもう生活をささえる仕事も収入もない・・・

人口の5人に1人が85才以上という未曾有の超高齢社会。

病気にならないように高齢の親の「最善の健康」を保つ努力を子供がすることはもはや当たり前。

体のメカニズム、生活習慣病や認知症、ロコモティブシンドロームの知識。

栄養=おいしいものを食べること
病気=医者がなおしてくれる

と思っている世代にきちんと向き合って話し合っていく必要があるのではないでしょうか。

その上で、いざという時に慌てない、人生を狂わせないリスクマネージメントもあわせてしておく必要を感じました。