2012年8月18日土曜日

オリーブオイルと骨の健康

オリーブオイルを豊富に使った地中海型食生活を2年間続けることで、骨の健康によいことが示唆された、というスペインからの研究報告。対象は55-80歳のスペイン在住男性127名。対象者はランダムにナッツ類に富む地中海型食生活、オリーブオイルに富む地中海型食生活、低脂肪食生活の3群に振り分けられた追跡調査。

対象者の血液が測定された結果、オリーブオイルに富む地中海型食生活群のみで骨形成マーカー(骨の形成に関する血液の指標)が上昇していたことが分かったということです。血中のカルシウム濃度も、他の2群では有意に低下したのに対してオリーブオイル群では現状を維持できた模様です。

いつも思うのは対象者がどういうオリーブオイルを摂取していたのか、ということです。オリーブオイルは自然の食品なので地域、品種、製造方法などで内容成分や品質にバラツキがあると推察します。

サプリメントに関しても同じ事を心配するのですが、こういうニュースを一般の方が見て「オリーブオイルって健康にいいのね」と十把一からげで信じ込み、低品質のオイルを真面目に取ってしまったら逆効果なのでは?ということ。中にはしぼりカスのオリーブを溶剤で抽出したオイルもあるようだし。

ナッツ類群では差が出なかったということは、その有用性は脂肪酸によるものではなく、オリーブオイルに含まれるファイトケミカルによるものだとするなら、少なくともエクストラバージンである必要があるのではないかしら?

本国では食用になっていないレベルのオリーブオイルが販売されている(らしい)日本。「安かろう悪かろう」にはくれぐれもご用心。







2012年8月10日金曜日

効率的な英才教育?

オーストラリアでの7000人を対象にした研究で、2歳までの食習慣が8歳時点の知能指数(IQ)に影響するようだとする報告が発表されました。


6ヶ月時点で母乳を飲み、15ヶ月と24ヶ月時点で豆類・野菜・果物・チーズといった食品を含む健康的な食習慣があった子は、8歳時点のIQ が2ポイント高。また6ヶ月時点で肉、豆類、野菜、デザートといった、家庭で調達する食品(中食や加工食ではないという意味か?)を食べていたこどものIQも高かったとか。

一方、ビスケット、チョコレート、ジュース、ポテトチップを生後24ヶ月までに日常的に摂取する習慣があったこどもは、8歳時点のIQが2ポイント低かったという結果も。

研究者は、乳児期の食事が脳神経組織の発達に必要な栄養素を供給するため、きわめて重要であると解説しているとのことです。

脳神経はいちどバーンと発達して、いらない部分が削られて行く、と習った記憶があります。そのバーンと広がる時期に乏しい栄養しかないという状態はいかにもマズイ。またあまりに早すぎる離乳も問題視されています。

この時期はお母さんのインテリジェンスが頼り。育児で大変な時期ですが、この時期のお母さんの栄養がこどもたちの未来を形作っていくんだろうな〜。

(ウチの母は一体ワタシに何を食べさせていたんだろうか?いまさら聞けないケド・・・)

後から高い塾の費用をかけるよりも、お母さんが栄養の知識をもって実践するのが一番効率の良い英才教育になるかもしれません。










2012年8月6日月曜日

ラジ体。

「お前もとうとう健康第一になったな・・・」

オットの非難のコトバにもめげず始めたラジオ体操。

実はワタクシ、自慢にはまったくなりませんが、この世から体育の授業がなくなればいいと思うほどの運動神経ゼロ人間。受験の時も体育の成績が足をひっぱって公立を断念したというスサマジサでございます。

ところがそんなワタクシが高校生時代、体育委員会の副委員長に就任。主な仕事は体育祭の企画実行なので運動神経は問われませんでした。ところがその副委員長業務に「全校生徒の前でのラジオ体操模範演技」が入っていたと発覚したのは体育祭直前。キビシサで有名な体育のK先生に放課後残され、ラジオ体操第一第二をみっちりしこまれた、という強烈な体験があります。

はっきりいって、こんなにラジオ体操が難しく、そして効率的に構成されているとはその日まで思いもしませんでした。ラジ体(以降、省略)筋肉痛も初めて経験。

どうやらオットにはラジ体はいきなり命が惜しくなった中年が取り組むインドアスポーツ代表と思っていたようですが、さにあらず。ラジ体第二にいたっては、ジャンプが皮切りというパッション満載なプログラム。身体の準備ができていない場合は捻挫の可能性も否定できない激しさです。

いまでは毎朝8:40になると「あたらしい〜朝がきた〜」のラジオ体操の歌がわが家に響き渡ります。もちろん、オットも難癖をブツブツつけながら参加しております・・・