2008年6月27日金曜日

沖縄

出張でいってきました。
沖縄は梅雨明けでもう真夏っ!

青い空とエメラルドグリーンの海で
どこを撮っても観光ガイドの写真みたいに
なってしまうほどパーフェクト。
(その割には人が少なくて遊びにいくには
おすすめのシーズンでした。)

という環境の中で仕事です(泣)

今回、沖縄の調理師の方にいろいろ
沖縄家庭料理の作り方をうかがう事が
できました。

なんといってもツボにはまったのが

「にんじんシリシリー」

です。各家庭に必ず専用スライサーがあるほど
の家庭料理だとか。

簡単にいうとにんじんの細かい千切りを
いためてツナをいれて卵でとじるという
シンプルな物ですが、おかずがシリシリーのみの
定食が存在するぐらい皆大好きだそうです。

そのためか沖縄のにんじん消費量は日本一!
一人当たり年間12キロは軽く消費している様です。

沖縄のにんじんは潮風にあたって育つからか
甘みが強くて美味しいらしい。

ごはんにのっけていくらでも食べられちゃうとか。

栄養的に考えても、ベータカロテンがたっぷり摂れる
ので強い日差しにさらされる事によって発生する
活性酸素の解毒にもなるという優れもの。

これから日差しがキビシくなる本土でも
積極的にとりいれたい沖縄家庭料理です。

シリシリースライサーを買って来れなかった
ので早速フードプロセッサーで試してみようっと。














↑ここは日本なのか?の夕暮れ


2008年6月20日金曜日

茨城のセミナー会場(スポーツセンター)でこんな物を発見。















早速参加者の方にも配りました。

へ〜面白いもの作っているじゃない?

なんてちょっとナメた様子で目を通したら
意外や意外な難問。

不正解続出。
自信喪失。

例えば

それぞれの野菜がおいしく食べられる季節を線で結びなさい。

にんじん  ・  ・春
大根    ・  ・夏
さやえんどう・  ・秋
なす    ・  ・冬

野菜の旬ってことですよね。
今は一年中スーパーに並んでいるので難しい質問です。

野菜によっては旬かそうでないかで栄養価が
1/2くらいになってしまう物もあります。
これをわかっていないと食事で栄養のバランスを
とるのは難しいわけです。

もちろん(?)私は不正解。


正解は

にんじん=秋 
大根=冬
さやえんどう=春
なす=夏

先日参加したセミナーで某大学の先生が
「食育の対象はこどもだけではありませんよ。
大人も対象です。」
とおっしゃっていた言葉を思い出しました。

反省・・・・

2008年6月17日火曜日

サプリメントのパッケージ

昨日、埼玉の講座で出た質問(長野でもきかれた)

「一日2回で基準の200%とれるなら、1回でいいんじゃない?」
「きちんと食事していれば1/2回分でも・・・」

にお答えしよう思ったのですが、話せば長〜い
ことになってしまうので分割払い、いや分割投稿(笑)

実は(きちんとした)サプリメントのパッケージに表示されている
項目は法律のきびしい規制を受けています。

あれ?サプリメントを規制する法律は
ないんじゃなかったっけ?

そう。そもそもサプリメントというもの自体の
位置づけが非常にあいまいかつ複雑なのです。
直接規制する法律がないということは、実は数種の
法律の規制がかかってくるという事を意味します。

食品安全基本法
食品衛生法
薬事法
JAS法
景品表示法
健康増進法

ひぇ〜。

つまりきちんとしたメーカーはこれらの法律を
遵守した形で製造販売していると言う訳です。

そういう意味ではパッケージは
私たち消費者にとって重要な情報源になるのです。

厳密な規制があるということはつまり

「見た目パッとしない」

ことでありまして、読み解く力が必要になってきます。

・いわゆるサプリメントにも法律上の種別がある。

・このサプリメント一体何がどの位とれるの?

・100%、200%とれるって何に対して?


乞うご期待(別にしてない?)

2008年6月10日火曜日

これも、ややこしや。

「すべての物は毒である。
毒性のないものなどない。
それが有害か無害かは量で決まる。」


16世紀 スイスの医師 パラケルスス


現代の毒性学の基本になっている言葉
だそうです。

どういうことかというと

体によさそうな有機丸大豆しょうゆだって
1瓶丸飲みすれば死んじゃうよ・・・

ってことですが。

すべての物はそこから得られる

ベネフィット(利益)

リスク(有害性)

のバランスでどっちが勝っているかで
有益か有害かに分けられていると考えられます。

野菜、特に葉ものには硝酸塩という物質が含まれています。
これは体の中で健康影響の可能性がある亜硝酸や
一酸化窒素に変わってしまうと言われています。

ハム、ソーセージなどの保存肉にも含まれますし
野菜を積極的に摂ろう!となると合計で結構摂取して
しまう事になっちゃうのでは?ということが
ヨーロッパで議論されています。

そう、一日400gの野菜を全部生のルッコラで摂ってしまうと
硝酸塩の一日許容摂取量をこえてしまうとも。
(ルッコラは値段が高いから実際上そんな人は少ないと思うけど)

う〜ん。野菜は体にいいのか悪いのか。

EFSA(欧州食品安全機関)は今のところ

「まあ、いまのところは野菜は摂った方がベネフィットが多いかな」

という見解。

意外や意外に玉虫色だぞ、野菜。





ああ、食はややこしい。

2008年6月1日日曜日

どっちを選ぶ?

今日、栄養学の本を読んでいたら

ビタミンB1(チアミン)
熱、アルカリ、酸素に対して不安定。
水洗いにおいてかなりの量のビタミンB1が
失われる。これらの損失を防ぐ為に
なるべく短時間で、ふたをする調理法が
望ましい。
また水に長時間つけるべきではない。


ビタミンB1は糖質の代謝に重要。

ごはん好き、パン好き、お酒好きには
すごく大切な栄養素なんですが、
とっても水に弱い栄養素なんです。

でもね。

野菜についている農薬を落とす方法を
何かの本で読んだとき

「水にできるだけしっかりつけておく」


とあった訳です。ということは私たちは毎日台所で

B1を摂る為に残留農薬をガマンするか?

農薬を摂らない為にB1を犠牲にするか?

という究極の選択をせまられるわけです。

本当に

「食事をするということ」と「栄養を取るということ」

が共存しにくい時代なんだなぁと痛感です。

野菜は水につけるかつけないか。
ああ、悩ましい・・・