2010年10月26日火曜日

誰がやる?

昨日は健康食品フォーラムで霞ヶ関にいってきました。

この会はもう何度目かになりますが、いつもほとんど
満席で驚きます。

後援は厚労省、農水省、文科省、消費者庁
ということで、雰囲気としては
民間の業者、研究者をあつめてお役所が方向性を
示唆する、教育する、あるいは釘を刺しておく
というニュアンスの啓蒙活動でしょうか。

そういってはみもふたもないですが
私はお役所のニーズをさぐる貴重な機会なので
基本的に毎回参加しています。
参加費も無料なので主催の社福協さんには感謝です。

今日興味深かったのは
日本学術協会 副会長の唐木先生のご講演。

医学は元々「未科学」からスタートし、「科学」になっていった。
魔術、呪術

民間療法

解剖、生理、病理

内科療法

ワクチン

外科手術

医療の大衆化

遺伝子治療
再生医療

輝かしい進歩「科学=夢」の一方でその「影」が
どんどん増えてくる。
公害、農薬問題、原子力、遺伝子組み換え。

人類の基本的な夢
(動物的欲求=必要で安定した食、住、生活)

が科学技術で叶えられる時代は
科学は希望であり信頼であった

ところが人類の果てしない夢、例えば

不老不死
若さ美しさ
尊厳ある死

かなえられない科学技術は
「こんな病気もなおせないのか」とやがて
人々の不信をよぶ。

そこに西洋医学への不信

3時間待ち3分治療
医療過誤

人々の関心は「科学」からまた「未科学」に戻っていく。

これが昨今の健康ブームの背景なのではないか
というお話でした。

人々のニーズである「夢」と「科学」を
きちんとつないでいくのがNRやサプリメント
アドバイザーの責務なのではないかと思い
鼻息を荒くして帰ってきた訳です。

メーカーはきちんと誠意ある製品をつくる。
(原材料、内容、表示、GMP遵守)

アドバイザリースタッフは
科学とニーズをつなぐ知識やスキルを磨く。

パネルディスカッションでは
その仕組みを行政がつくるのか、民間の善意に頼るのか
なんとなく押しつけあう感じで会場からは苦笑が
漏れていましたが・・・・

時間は有限です。
やれる人がやるしかない。
ですよね。















前の方が大きい方で見えなくて
困りましたが途中で小さくなって
頂いて(^_^;助かりました

2010年10月25日月曜日

研修会

秋は研修会シーズンです。

今回はNR研修会@日比谷公会堂です。

ま90分3コマの講習でした。
もうオシリとコシがやられました。

話の内容で印象に残ったのが
城西国際大学の太田先生の
「定量的理解」のお話です。

数字が意味することをきちんと理解していく。

中国産の野菜で健康被害にあう確率は
宝くじに当たる確率よりも少ない

発ガン性が取りざたされたあの油でがんになる確率より
たばこでがんになる確率のほうがはるかに高い

シロかクロか
善か悪か

中国野菜は信用できない
あの油をとったらがんになる などなど
スパっと分けるという行為は定量的ではない。

定量的に考えるということはどういうことなのか。

ダイエット中だからコーヒーはブラック。
にするとどの位結果が出るのか?

スリムシュガー(3mg)だとすると
4kcal×3mg=12kcal
でゴハンに換算するとなんと小さじ1杯。
しゃもじにへばりついたゴハンを食べちゃう
ことであえなく帳消し。

苦しみと効果は比例しない(苦笑)

なんてお話から、

何故、今、20代30代の人でも生活習慣病
を予防しなくてはならないのか?

人口分布からのお話はすっごい説得力でした。

自分がおそらく生きていない日本の未来では
あります。でもよりよい未来のために今
私たちNRができることは何か?

健康食品やサプリメントは問題ばかり多くて
医療費削減の結果が出ていない

NRは知名度が低い
(その文句はこちらが言いたい)

と厚労省から攻撃にあっておりますが、めげずに
頑張って結果出していきたいと思っております。

定量的にね。
















秋晴れでちょい寒。
定量的に見ると発ガン性物質に
満ち満ちている内幸町の交差点にて。



2010年10月19日火曜日

セロリの力?

「セロリを食べると記憶力低下が防げることを覚えておいて」

Daily Mailがレポート。

セロリやピーマンに含まれるルテオリンという物質が
脳の加齢とそれに伴う記憶力の低下に関連する炎症を抑制する
らしい。

1日20mgのルテオリンを与えた高齢マウスの空間記憶試験の
成績が良かったという実験結果に基づくものです。
また、培養細胞でルテオリンが炎症を引き起こす物質の放出を
抑えるという結果も出た模様です。

なかなか期待が持てるレポートですが、ネズミさんや培養細胞を使った
実験ですのでそのままヒトには当てはめることはできません。
実際ヒトがどの位のセロリを食べて、どの位の効果がでるのかは不明です。

ここが難しい所です(-_-;

赤ワインをアンチエイジング効果の為に飲むと計算すると
一日200本というとてつも無い量になってしまい
アンチエイジングの前に肝硬変になりかねません。
(というか、ムリ。)

こういう情報をTVの人が聞きつけて「セロリを食べてボケ防止!」なんて
番組ができるんでしょうねぇ。

なんていいながら今夜の我が家の夕食はセロリカレーです。

・・・案外、影響受けやすい?(;^◇^;)ゝ

2010年10月16日土曜日

みんな好みの15日

一ヶ月は31日あります。

なのに、なのに、
何故今日なのか。

ということで昼夜セミナー2連チャン。

どちらも趣を異にするセミナーで
(話の内容は同じです。参加の皆さんと
シチュエーションがまるで別)
面白かったです。

最近、地方の方に
「いつも電車に乗ってますね」と言われました。
電話に出られないことが多いのですが
今日もまた4時間位は車中だったでしょうか。

私は車を持っていないので電車移動なのですが
きっと不思議なのでしょうね〜。

ところで今日は昼のセミナーにカラーの先生が
いらしていて、ちょっとだけパーソナルカラー
を見て頂きました。

「センセイ、そのリップの色は残念です」

え〜、じゃあ何色?

眉の色も髪の色も・・・あああ

残念な色をつけていることで印象大損。
メイクは自分のためではなく他人のため
だと改めて実感しました。

がんばります!

2010年10月13日水曜日

たばこ→薬

たばこの値上げで、今、禁煙が大ブレイク!

あまりにも当然すぎる展開ですが
製薬会社で禁煙薬が売り切れ状態だそうです。

あの俳優さんで有名な禁煙サイトも閉鎖中とか。

病院にいくと「禁煙するのはもうちょっと
待ってください」てなことになりかねない
今日このごろ。

大昔の喫煙者としては、禁煙なんてお金かけて
Drに手伝ってもらうものなのだろうか?

という疑問がわきます。

禁煙薬が保険適用ではない時代には多くの
人が自力で禁煙してきました。

たばこで高額な納税をしてくださった方たちが
禁煙で医療費(=税金を使う)へ流れてしまったら
また医療予算が大変なことになりはしないか、と。

とりこし苦労?
だったらいいのですが。

2010年10月11日月曜日

料理の科学

最近、ハマっているのが料理の科学です。

健康に関するセミナーをやってきましたが
話だけではなく、次のstepとして「食」との
コラボレーションに力を入れたいと思っています。

料理には「コツ」と呼ばれるワザが存在します。

親の世代は無意識にこのコツを使ってきた訳ですが
実はそこには面白い科学的根拠があったのです。

例えば

リンゴをむくとあっという間に茶色く変色します。

そのままにしておく人はあまりいない訳で
(すぐ口に放り込めば問題ないですが)
理由もわからないまま

・塩水につける
・レモンをかける

などのマジナイ的なプロセスを経ることで
変色を防ぐ訳です。

茶色く変色するのは
空気中の酸素 リンゴのポリフェノール 酸化酵素
の三者の化学変化です。

どれがかけても変色はおこらないことから、逆に
どれかを止めれば変色も止まるという訳です。

塩水につけるのは酸化酵素の働きをストップさせる為。

レモンをかけるのはビタミンCのような酸化をとめる
物質をつかうことでリンゴの酸化を防ぐ訳です。

もう、推理小説をよむがごとく、料理のナゾが
解けてきて、毎日のご飯作りが実験君に変身。

調理師や栄養士のみなさんは
「あったりまえでしょ〜」と思われるかも
しれませんが、まだまだ一般人にはあったりまえ
ではありません。

作るのも食べるのも楽しい食を目指してみたら・・
と妄想でニヤニヤしてしまいます。

2010年10月8日金曜日

switch!

日常生活というのは区切れもなくどんどん続きます。

気分転換と言ったってそうそう生活や仕事を
断ち切れない。

昨日は友人グループ一行とTDLへ!

何年ぶりか、というのを思い出すのも何年ぶりか。

最後に言ったのは研修旅行で立ち寄った
カリフォルニアのディズニーランド。
ではTDLはというと軽く20年ぶり位です。

はじめはなかなか気分のスイッチができず
なんか平日なのに人も多くて落ち着かず
戸惑っていましたが、いつもの友人達と
そしてTDLの魔法?
次第に非日常ノリに身体がなじんできて
最後はもうミッキーの耳買っちゃうか?と
いうテンションの高さでした。

帰ってぐっすり寝て起きたら不思議なことに
リラックスした自分がいて驚きました。

ストレス解消したのか、いつもと違う脳を
つかったせいか疲れがとれたのかもしれません。
(コーディネートしてくれた友人はストレスたまった
かも・・・)

非日常を味わう脳のスイッチって大事なんだな〜
と改めて実感させられた次第です。















最高のお天気に恵まれました。
まるでアメリカの夕暮れ?
マークトウェイン号のデッキより。

2010年10月5日火曜日

秋の甘い香り

東京地区、街中に漂っていますね
キンモクセイのあま〜い香り。

春の沈丁花

夏のクチナシ

秋のキンモクセイ

ああ、今年もまたその季節がやってきたな
としみじみ感じ入るのであります。

香りというのは五感の中でも
大脳辺縁系=本能の座
を直撃するそうです。

大脳辺縁系は別名「嗅脳」とも呼ばれます。

嗅覚以外の感覚がまず大脳新皮質=知性の座
を経由してから大脳辺縁系に伝えられるのに
対して、嗅覚のみが本能の座に直行!

いきなり 快↑or 不快↓の感情を生み出す
ことになるのです。

嫌なニオイはどうにもガマンできないですよね。

また、香りは記憶や情景に直結していたりもします。

キンモクセイの香りをかぐと・・・

ロッテのガム「イブ」を思い出します。
昭和47年に「香りを楽しむガム」というコンセプト
で発売されましたが、やはりどうにもトイレの
芳香剤的な香りでそのゴージャスな(箱が金色)
一生を終えてしまいましたね〜。

しかし。
すぐ味も香りもがなくなってしまう紙の様な
ガムから進化したイブは高度経済成長の日本
の豊かさを感じさせる香りでした。















隣の家のキンモクセイ。
満開です。

2010年10月3日日曜日

健康診断

ある食品会社の工場長をしている友人が家に遊びに
きました。

いろいろ話をしている内、話題は従業員の健康診断へ。

全員で60人位の工場らしいのですが、健康診断の結果
問題ナシとされたのが、彼を含めたったの2人!!

へー、余程平均年齢が高い職場なんだ〜

と思いきやなんと35才くらいだそうです。

なんともオソロシイ。

ところで、検診とはおもしろいもので、例えば

γ-GTPという数値

この数値が高いと「あ〜やっぱりね」と
酒飲みは一瞬反省するのですが、
よくよく考えると、調べるまでもなく
お酒を飲んでいるんだから当然上がるでしょ。

なんか、臭いとわかっているもののにおいを
わざわざ嗅いでやっぱり臭いと言っている
ようです。

検査大国日本。その弊害についての本を読んで
いるので、タイムリーで盛り上がりました。

あ、お酒飲みながらです。すみません。

(↑自分の肝臓にあやまっています)

2010年10月1日金曜日

リスクコミュニケーション

厚生労働省・消費者庁主催の
リスクコミュニケーション・意見交換会に
出席してきました。

健康食品などの情報提供や、被害の未然防止
拡大防止に関してのお役所との連携っていうところ
でしょうか。

サプリメントや健康食品は「食品」に分類されます。
ですが

食品だから
自然だから

と安心することなかれ。

いま健康食品の安全確保で深刻な問題は・・・
・ナイショで医薬品成分が含まれている
・薬との飲み合わせ

健康被害事例のほとんどがこの2つ。

表示ほどの成分が含まれていない、というのは
日常茶飯事。詐欺行為だけど、入っていないなら
身体への影響はナシ(お金は無駄だけど・・)
まだカワイイ方。

コワイのは
いや〜よく効くサプリメントだな〜と思ったら
医薬品成分が入っていて肝臓壊して死亡という
事例が意外にあるということです。

サプリメントだったら、何でも同じでしょ?
などとナメたらいけません。
効果や値段で選ぶととんだ代償を払わされる
ことになるのです。

材料の出所が明確
GMP
最終製品が検査されている

信頼できるメーカーの商品を選びたいものです。

あるいは食品だから大丈夫でしょ、と処方されている
くすりと並行してサプリメントをとるのも飲み合わせ
や個人の体質によっては深刻な健康被害をもたらします。

基本的にはお医者さんにご相談を。
ということになりますが、いかんせんお医者さんも
お忙しくサプリメントの情報なんてほぼ皆無。
あやしいものはとりあえずナシとばかり頭ごなしに
否定する先生も圧倒的に多い現状。

(サプリメントなんかじゃなくて、私が効く薬を
出してあげますよ、と処方された薬で胃を壊した
例もある模様。どっちが信用できるやら)

いま厚労省から医師会に働きかけて啓蒙中だそうです。

道はまだまだ遠い・・・