2012年1月27日金曜日

揚げ物万歳?

ヨーロッパ在住のスペイン人40757人を対象に1992年から1996年にわたって行った食事摂取頻度調査と、その後の追跡結果から、オリーブ油やひまわり油を使って調理した料理を食べることと心臓病の発症とは関係がなさそうだ、とする報告書が発表されました。

対象を食事摂取頻度調査において揚げ物の摂取頻度の多さにより4つのグループにわけ、死亡率や心疾患との相関を調査したようです。

揚げ物の摂取頻度が最も低かったグループの心疾患発症率を1とした場合、2番目に低かった群は1.15倍、3番目は1.07倍、最もよく食べるグループでも1.08倍程度。摂取頻度と心疾患との関係は特にみられなかったとのこと。

また同様に、揚げ物摂取頻度と全原因死亡率との関係もみられなかったのです。

つまり
・揚げ物の多さと心疾患は関係しない
・揚げ物の多さと死亡率は関係しない
ということです。

揚げ物ファンが喜びそうなこの研究結果!!

ところがこの結果には一つ大きな落とし穴があります。

この研究がオリーブ油やひまわり油を主に使う民族スペイン人を対象としており、彼らは

油の再使用、固形油(バター、ラードなど)を使うことのない文化圏

 であるということです。

揚げ物かどうかというより「どんな油で揚げるのか」が重要と言うことが読み取れますね!