2008年9月27日土曜日

栄研オープンハウス

いってきました。
国立健康栄養研究所のオープンハウス。

年に一度、研究所が一般公開されるのです。

お役所関係なので期待値は低かったのですが、さにあらず。
職員の方は皆さん感じが良くて、一生懸命さがすごく
伝わってきました。

廃止やら統合やら、国からは冷遇されているのですが、
予防医学としての栄養を考えてもらうのはここしか
ないかと。

他にいくらでも余分な独立行政法人があるのでは?
国の栄養に対する認識の低さを感じます。
とんだ見当違いだと思います。

で、見学ツアー&食堂でのランチで大満足。
万歩計のおみやげももらいホクホクでした。

それにしてもこの辺りってすごく環境がよくて
めちゃ気に入りました。
いずれの引っ越し候補地ノミネートです。

隣接の早稲田大学の学生さんの若い息吹に
満ちあふれています。

若いっていいなぁ〜。













こんな感じで。

















地味に静かにやっていますが
医療崩壊を止める重要な役割を
背負っていると思います。







2008年9月23日火曜日

猿の惑星?

さっきスーパーに行ってきました。

なんかフルーツ売り場が騒然。

なんだなんだ!タイムサービスか?
と小走りに駆け寄ったら。

売り切れらしいんです。

バナナ。

少し前から耳にしていましたが
バナナダイエットですかーっ!?

オドロキました。

(確かに繊維質やミネラルは豊富です。
でも、だからなに?)

ココア、きなこ、納豆ときて
こんどはバナナ。

納豆が効かなかったあたりでそろそろ気づいて
ほしいのですが・・・

これ一個でOKの「マジックフード」は存在しない。

いまごろきっと商社を通じてトロピカルな国々に
ありったけのバナナを日本に送れ!というオーダーが
殺到中なんでしょうねぇ。

日本は猿の惑星ならぬ猿の島なんてウワサが立たないと
いいけど・・・。


















私が見学している間にもお客さんから
「ええ〜ここも売り切れ?」
の声が・・・

2008年9月21日日曜日

相談

最近、よくいただく電話相談。

めまい、とか
じんましん、とか
歯周病、とか。


「歯茎がはれてきて、いま冷やしてるんだけど
どうなってるの?どうすればいい?」

って

ここは歯医者ではないのですが。

本日は
「便の検査をしたらなんかがプラスで
再検査といわれたのだが、それはどういうこと?」
でした。

なんか・・・って。
便潜血反応のことかっ?

一瞬、自分の仕事はなんだったか、よくわからなく
なったりします。

私は医師でも看護婦でもないので
具体的な診断などはできません。

・・・でも患者サイドは不安ですよね。

若い方でしたらネットで調べることも可能ですが
ご年配の方は説明もなく再検査なんて
いわれた日には、不安でたまらないと思います。

病院で説明する時間・・・ないのかなぁ

試験が終わった現在はもう忘却のかなた・・
などと言っているわけにもいかず、いきなりの質問に
「どういう場合にそうなるのか」という説明を
脳に汗かきながらする訳です。

その方がちゃんと安心して検査や治療が受けられる
様に説明し、あるいは日常生活でのポイントなどを
お話します。お役に立てるとすごくウレシイです。

ですが。

私の仕事はサプリメントのアドバイス。
そちらが専門なので一応、心の片隅にでも憶えておいて
くださいましね・・・(笑)

2008年9月19日金曜日

サプリメントメーカー

昨日、新聞の広告にある大手サプリメントメーカーの
全面広告が出ていました。原材料の生産地などがHPで
見られるようになったとのこと。

サプリメントは食品であるがゆえに、医薬品と
比べると、開発や製造や管理の基準がありません。

・原材料が薬の成分でないこと
・形(アンプルや舌下錠はNG)
・効果効能をうたってはいけない
・用法容量をうたってはいけない

くらいかな・・・
食品ですから「人の健康を害さない」が大前提。
(そりゃそうだ)

製造過程にGMPという基準はありますが、あくまでメーカーの
自主性なので、遵守していないところが多いのも現状。

毎日同じものを、しかもかなり凝縮された状態で
口から摂るわけです。日常の食生活の中でこんな
状態でとる食品は健康食品やサプリメントだけです。
それだけに混入などで健康被害が後をたちません。

「私たちが口にするものは、きっと誰かが検査して
くれているよね」

という他力本願は私たち消費者が勝手に作った「マボロシ」
だということが今回の三笠フーズ事件でも痛いほどわかり
ました。

まず選ぶ目をもつ。

きちんとした原材料、工場(GMP遵守)、研究所、外部諮問機関、
消費者への啓蒙など「すぐにお金にならない」所にきちんとコスト
をかけているかが大事なポイントだと思います。

インターネットの体験談は魅力的です。
私も時々「これ買ってみようかなぁ」と思ってしまうほど。

しかし!

体験談をのせているメーカーはまずうたがってかかりたいもの。
手間とコストをかけない近道であなたを購入にいざないます。

2008年9月15日月曜日

薪能

昨夜は友人からお誘いをうけ、薪能を見に行ってきました。

能は30年ぶり。

始まる前の能楽師の方の解説が予想外に面白かったです。
バリバリ関西弁だったので上方落語かと思うほどウケました。

能はいわば日本古来のミュージカル。
せりふと歌と踊りで構成されています。

お芝居や映画といったエンターテインメントを
見るときに、私はついストーリーを追ってしまいます。

映像の美しさや演出の面白さももちろんですが
やはりメインはストーリー展開ではないでしょうか。

昨日観た能は「野守」

さてストーリーは?

解説の方によると、ストーリーはひとこと。

「鏡を持って鬼があばれる」

なんの為に?それからどうなるの?

実際に観てみたら、鏡を持って鬼があばれる。
・・・で、すり足で全員撤収。

本当にそれだけっ??

この「野守」はストーリーではなく
鬼のあばれる動作を楽しむという能なのだそうです。

そういう楽しみ方って、現代では少なくなって
いるかもしれないですね。

何か物足りない・・・

ついついストーリーの「落ち」を期待してしまうのでしょうか。

自国の文化でありながら、ある意味カルチャーショ
ックでした。
















薪の明かりが幻想的でした。
が都心ではちょっと周りが
明る過ぎ・・・かな?

2008年9月12日金曜日

予防医学?

昨日は夕方、赤坂のホテルのコーヒーショップで打ち合わせ。

お隣のテーブルにはお元気なおばあさま2人連れが
賑やかにランチ?ディナー?を召し上がっていました。

「あ、食べ終わったら薬のまなきゃ」

「あら?どこか悪いの?」

「いや、悪くなりそうな気がするから。」

と、おばあさまはバッグの中から薬の瓶をごろごろと出して
テーブルの上に一列に並べて片っ端から一個ずつ飲み始めました。

鎮痛薬、風邪薬、胃腸薬、ビタミン剤・・・・

って。


それは「薬」なんですが。


サプリメントではありませぬ。


よく「栄養学なんか知らなくても元気なお年寄りはいるよ!」
と反論されたりしますが。

目の当たりにして

・・・自信がなくなってきました(苦笑)

2008年9月9日火曜日

魚を食べると・・・

慢性心不全の患者において、ω3不飽和脂肪酸に、死亡あるいは入院を
回避する効果が認められたそうです。一方、薬剤のスタチン(ロスバ
スタチン)には同様の効果は確認されなかったとのこと。ミュンヘン
で開催された欧州心臓学会(ESC2008)のセッションで発表。

ω3不飽和脂肪酸に心不全の改善効果が認められたというニュース。
対して、スタチンという薬にはそれほどの効果が認められなかったらしい。

ω3不飽和脂肪酸というのはご存知「お魚の油」。
この実験では一日1gを約4年間摂取したそうです。

つまり

薬より魚

病気になると病院にいって薬をもらって治すという発想は
変えなくては・・ですね。

病気にならない様に、日々の食事でからだを癒すことを
考えたいものです。

これからさんまのおいしい季節です。
新鮮なものをたっぷりと!

ω3不飽和脂肪酸は酸化しやすい油なのでサプリメント
(EPA、DHAという成分名です)を利用する場合は
空気にふれないカプセルで。ビタミンEも入れてある
ものが酸化しにくくなっているのでおすすめです。

2008年9月7日日曜日

信じられないっ!!

まだ。
この期に及んで。

お金の為なら人の健康なんて気にしない人が
厳然と存在するのだという寒い事実。

三笠フーズ事件です。

事故米を流通させるという言語道断な行為。

この人はお金の為だったら、家族にも
メタミドホス汚染米を食べさせるのでしょうか?

メタミドホスはご存知の通りの神経毒性。
カビ毒アフラトキシンに至っては肝臓がんの
リスクがめちゃ高いです。

もう。
信じられないっ!
1o年間もそれが流通していたということは私たちは
選択の余地なく口にしていたかもしれないんですよ。
もう厳罰に処してほしいです。

会社の経営が苦しければ、人をがんにするかもしれない
物質を流通してもOKなのか。

食は薬と違って毎日、生きていく為に摂取しなければ
ならない物質です。作る人と善意でつながっていたいと
つくづく思います。

ニュートリゲノミクス

昨日は慶応大学薬学部の公開講座に出席。

「機能性食品とニュートリゲノミクス」

いくら公開されても、この仕事をやっていなかったら
まず出席しようとは思えないテーマでした(汗)

私たちが日常口にいれている食品。
その食品成分が人のからだのメカニズムに
どう影響を与えているのかを遺伝子レベル
で測ろうというのがニュートリゲノミクス。

(3時間アタマを使って理解したイメージが
こんなかんじ・・・ちがったらスミマセン)

たとえば

マグネシウムというミネラルがあります。

「欠乏すると心筋梗塞のリスクがあがる」
といわれています。

が実際に欠乏しても、どこが痛い訳でも
熱がでるわけでも発疹が出る訳でもない。
血液検査をしてアルブミンというタンパク質が
少ないかな?という程度。

つまり。外見「健康そのもの」なのです。

ところが遺伝子レベルでみると。

体の中では気の遠くなるような化学反応が
おこっています。

からだはベルトコンベア(化学反応)でつながっている
くみたて工場のようなのです。
そこでマグネシウムのラインが止まってしまうと
工場(からだ)は大パニック。

そうはいっても作業(生命活動)を停止するわけには
いきません。

ラインの速度を調整するとか
作業員(遺伝子)の作業内容を変えるとか

とにかくなにか対策を考えなくてはいけません。

マグネシウムが欠乏するとたとえば脂質ラインでは
コレステロールを増産してしまったりします。

足りない限りは増産はずっと続きます。

それが心筋梗塞の引き金になってしまったり
する訳です。

痛くも痒くもない体調の陰で、
カラダの中の見えない所で、
確実に起こっている事実。

コワすぎる・・・・

目に見えない事を想像するのは確かにすごく難しいですよね。
でも
やわらかいアタマと情報を心がけてなんとか頑張ってみよう!
と思った次第でした。

他にもいろいろ聞いたんだけどなぁ??
あれ?記憶のベルトコンベアが動いてない?

思い出したらまたUPしますね。













最近の大学は設備がいいなぁ。
私が学生のときはエアコンは
図書館にしかなかった・・。

2008年9月5日金曜日

プロテインさえ摂っていれば・・・?

お問い合わせを頂きました。

スポーツインストラクターの方がアスリート向け
プロテインパウダーを摂っていらっしゃるのですが
筋肉痛がきついらしい、とのこと。

そもそも筋肉痛とはなんぞや?

主に無酸素運動(バクっと言うといわゆるキツイ運動)
をしたときに筋肉には乳酸という疲労物質がたまります。
これが筋肉痛の主犯格。

筋肉の元=タンパク質
ということでアスリートの方は一生懸命に
プロテインパウダーを摂られると思いますが。
体に取り込まれたタンパク質はビタミンの力なくしては
作り替えができません。つまりせっかく摂ったタンパク
質も筋肉になることができずザンネン!なことになります。

プロテインパウダーだけを摂っても解決しないのです。

家(=カラダ)を建てようとするときに材木(=タンパク質)
は沢山あるけどのこぎりも釘もない状態をイメージしていただ
ければいいかな。

他のビタミンミネラルとバランスがとれた形で
ビタミンB群をたっぷり摂ることをおすすめします。

まずはマルチビタミン・ミネラル。
あとはB群をちょっとプラス。
きっと格段に違ってくると思います。

そう考えると、あまり食事をとらないメダリストの
コーヘーくんが心配です・・・

2008年9月2日火曜日

今年はもう終わり?

昨日は越谷。

終わって駅ビルをウロウロしていたところ
ある書店の店頭にどーんと新しい手帳のコーナー。

へぇ。9月始まり買う人ってこんなに
多いんだと思いきや・・・

「ここの店は来年の手帳の売り出しが早いんですよ」
と一緒にいたYさん。

え?来年?

いわれてパラパラめくってみると、確かに
2009年はじまり。

ひぇ〜2008年はまだ4ヶ月もあるのに。

未来が楽しみなのか
それとも
もう来年に夢を託すしかないのか

摩訶不思議な光景だったなぁ。

私は極度の「気分が変わりやすい症候群」なので、
まだ来年の手帳には手を出しません。

だってどんな「2009年気分」になるのかは
これから4ヶ月の出来事で大きく変わりそうだから。

2008年。まだまだ大事にしてあげようっ!!