2009年10月31日土曜日

腸内フローラシンポジウム
















およびでない。

・・・・とは思うのですが
今年もお邪魔してしまいました。
ヤクルトさん主催のシンポジウム。

世界トップクラスの先生方をお招きして
最新の知見がうかがえる訳です。しかも無料。

ありがたい事ですm(__)m

腸内細菌というと、ただ「=いいウンチ」的な
捉え方をしてしまいそうですが
腸内細菌叢は宿主(大家さん=人間)
の体内環境に対してまことに緻密な、かつダイナミック
な適応をしながら変化していくのだ。と聞き、
感動すらおぼえました。

今日は腸内フローラとメタボリックシンドローム。

何度かの学会に出席し少しはオトナになったか
前回ほどはチンプンカンプンではなかったのが
救いでした。

太っている人とそうでない人は腸内細菌叢が違う。

太っている人=ファーミキュテスが多い
そうでない人=バクテロイデスが多い

菌によってエネルギーの産生&吸収が違うようで。

メタボな方は

高脂肪食→腸内細菌叢が変化→腸壁の膜がゆるむ
→いらんものが腸壁から体内に侵入する→リンパ球が反応
→炎症を起こす→動脈硬化へ

そして話は歯科領域まで。

歯周病菌が動脈硬化の一因になるという話は聞いた事が
ありましたが、今日初めてメカニズムを詳しく知りました。

歯周病は世界で一番患者数が多いといわれる病気。
にもかかわらず虫歯と歯周病の区別もつかない私たち。

細菌叢の話といい、歯周病の話といいい
ピロリ菌の話といい「そんなことまでわかってるんだ」
ということが私たち一般市民(?)まで全然伝わって
きていないな〜としみじみな一日でした。

2009年10月30日金曜日

メタボ新基準

またメタボに動きが・・・

IDF、世界心臓連合、国際動脈硬化学会
など六つの組織が、メタボの新たな基準を
決定。

現在国によってまちまちな基準を統一しよう
というもの。
(メタボのグローバルスタンダード?)

となると、個人的な興味は腹囲を何センチに
するのか・・・という点。

85cmだったらアメリカ人ほぼ全員がメタボだし。

新しい基準では

腹囲
中性脂肪
HDLコレステロール
血圧
血糖値

5項目のうち、3項目以上の検査値に異常があれば、
「メタボ」とすることに。腹囲が普 通でも、血圧や血糖値
などに異常があれば「メタボ」。

(※注:メタボは太った父さんのことでは
ありません。食べたカロリーがうまく燃やせず
内蔵脂肪としてたまってしまう代謝障害です。念のため。)

注目の(?)腹囲の値は、国や民族ごとにそれぞれ
定めると。日本では腹囲の基準は変えないとのこと。
腹囲の基準キビシすぎ!!という批判もあるものの
(我が家でもそんな声が・・・)
日本人は太っていなくても内蔵脂肪がたまりやすい
人種らしいのです。

基準って難しいですよね。
バーを下げればそれだけ「病人が作られる」訳だし。

今年のメタボ対象の区の講習会は満員御礼。
新基準になったら、もう抽選ですね。
「ラッキー!当たった!!」みたいな。

なにやら訳がわからくなってきました。

2009年10月26日月曜日

オーストラリアとニュージーランドでは

トランス脂肪酸、2年間で25%〜40%減達成!

海の向こうのオーストラリア&ニュージーランド
でのお話。

Food Standard Australia New Zealand(FSANZ)
によると2007年からの2年間でトランス脂肪酸
の摂取量の削減に成功した模様。

WHOが総摂取カロリーの1%未満を掲げる中、
0.5〜0.6%という好成績まで持ってきました。

スバラシイのは、普通トランス脂肪酸をへらすと
代替の油脂として飽和脂肪酸が増える。
つまりマーガリンがダメならバターがあるさ、で
飽和脂肪酸(常温で固形のアブラ)激増・・・
ってことになりがちなのに、そうならずに
削減ができたという事らしいです。

2年に渡る政府機関、専門家、企業の協力体制のたまもの。

なんだかその透明性がウラヤマシイ。
こんな外国での動きを知ってか知らずか、相変わらず
ヘルシーを謳う食品にマーガリンやショートニング
入り放題のこの国・・・。

とはいえ、天然にも存在するトランス脂肪酸。

ペストリー、ポップコーン、ドーナッツ、チーズ、
ソーセージ、ランチョンミート、クリーム系パスタ
愛好者はご注意を。

天然のトランス脂肪酸は企業の努力ではどうにも
なりません・・・。

2009年10月22日木曜日

予防医学のお話

昨日は脳外科の先生のセミナーに主催の方から
お招き頂いて参加してきました。

医療問題、本や新聞などでは読んでいましたが
実際の数字を示して頂いて、危機感を覚えました。

・CTやMRIなど高度な検査機器の所有は世界トップ
(ヨーロッパ諸国の合計より台数が多い!)

・平均寿命は新生児の死亡率で決まる。
 その年まで健康にいきられる保証ではない。

・日本に100歳以上は4万人いるが
 その多くは寝たきり。

・昭和62年〜平成19年 脳卒中の患者は23万人も
 増えているが、死亡率は下がっている。
 (倒れて寝たきりの人が増加している)

・他の先進国は90年代からがんの死亡率が減って
 いるのに、日本は増えている

・タミフルの全世界流通量の80%は日本で使われる。
 高脂血症の薬(スタチン)の25%は日本で使われる。
 (ちなみに日本の人口は世界の2%)


医療費はあくまで事後処理(病気になった後始末)
に使われていて、予防にはほとんど使われていない
という現状。

製薬会社と病院の良いお得意さん・・・
ってことでいいの?

つくづく予防の大切さを考えさせられました。

2009年10月20日火曜日

use-it-or-lose-it

使わないと、退化する

ネットサーフィンは脳機能維持に有効かもしれない
ーUCLAのDr. Gary Smallらが月曜にシカゴで
行われた学会で発表しました。

55〜78歳の脳機能が正常な人たちに
ネットサーフィンしてもらったところ、MRIで
脳の機能が活性化していることがわかったそうです。

日頃は無意識にしていますが、インターネットを
使うときに、私たちの脳は膨大な量の「判断」を
しているらしいのです。

脳は使わないと退化するということは常識。
アメリカ人はやたらとクロスワードパズル
したりします。あれ、頭の体操だったんですね。
(パズル好きな国民なのかと思っていました)

そこにインターネットが加わるのは、さすがの
21世紀。古い頭に、新しいテクノロジーが刺激
になるようです。

「パソコンは苦手だから」などと面倒がらない
で、積極的にチャレンジすることが脳の
機能を維持していくんですね。

ただし!脳のアンチエイジングの為とはいえ
サプリメントと同じく、ネットも使い様。

「とはいえギャンブルやネット通販にはまるのは
ヨロシクない・・」とDr. Gary Smallはクギを
刺すのも忘れなかったようです。


・・・ネットショッパー、耳が痛い (^_^;



2009年10月17日土曜日

牛の栄養バランス?

昨日、もつ焼きを食べにいきました。

いわゆるホルモンです。

ミノやギアラやシマチョウなど
なにやらウルトラマンに出てくる怪獣のような
なにやらトラのキャラクターのような
不思議な名前がついています。

それは牛の胃だったり、大腸だったり
直腸だったりする訳です。

ミノ(ルーメン)はコリコリしてちょっと
かみにくいのですがこれは牛の第一胃。

実はここに
「牛の栄養バランス」をとるヒミツがあります。

草しか食べないなんて究極の「偏食」なのに
体をこわさないヒミツ。

第一胃には沢山の微生物がいて
草からタンパク質を作ったり
ビタミンBやCをつくったり
糖質や脂肪を合成したりできるのだそうです。

なんと、便利な。

牛の栄養バランスをとる最重要臓器。
第一胃が不調になると全身が不調になるのだそうです。

実際の胃らしい機能は第4胃(ギアラ)。
消化液をだす唯一の胃です。
(脂がのっていてオイシイ)

そんなことをイメージしながら食べるホルモン
もオツなものです。
(そーかー?)

2009年10月13日火曜日

初秋のみちのく

見事に晴れ上がった山形です。

woodyで温かい公民館にてセミナーでした。

終了後にコーヒーサービスなどもあり

「あったかいな〜」と肌で感じる雰囲気。

ご家族を沢山連れていらっしゃる方も多く、

とは言っても「とりあえず顔出した」という

感じではなく、ご年配の方もお昼寝もせず

熱心に笑いながらご参加いただきました。

前日はアンダー10℃という寒すぎな気候だった

そうですが、この日はポカポカ。

次回、来月はさすがに。寒いかもです・・・


















雲ひとつない空。
気分爽快な駅前です。















地元の方ご推薦の駅弁。
米沢駅でできたてが新幹線車内に
運ばれてきました。
マジに激ウマです。

次回もリピート決定っ!!

2009年10月9日金曜日

ひっこみが・・・ついた

花王がエコナの特保許可の失効届を消費者庁
に提出。受理されて失効が成立。

とうとう。

これまで約10年間、数十万トンにも
およぶ量を流通させてきた訳です。

研修などでも「トクホはそこらへんの
いわゆる健康食品とちがって有効性安全性は
国によって審査されている」などと教わる
わけです。

真に受けて話してたら、立つ瀬なし。
ほっと胸をなでおろしました。

トクホが登場したのはここ十年あまりの話で、
ヒトがそれを数十年に渡って長期間摂取したら
どうなるか。

よくよく考えると今、摂取しているヒトが
サンプルみたいなものですよね〜。

それにしても、ウワサでは「トクホの許可
出しちゃったし、国民みんな使っちゃってるし
今更ひっこみつかないよね〜」

だったのですが、ひっこみつきました。

これも政権交代の影響なのでしょうか。

2009年10月7日水曜日

やせたい気持ちの落とし穴

インターネットの個人輸入代行で購入したやせ薬を
飲んだ女性が昨年、不整脈と意識障害で服用1週間
で死亡したことが、東京大法医学教室などの調査で判明。
女性が購入したタイ製のやせ薬には、利尿剤や国内未承認
の食欲抑制剤が入っていたそうです。

「ホスピタルダイエット」と称するこのやせ薬。
ビビッドなカラー(毒々しいともいう)の錠剤やカプセル
の組み合わせで身長体重などをネット上で知らせると自分
に合ったやせ薬が処方されてくるらしいのです。


正体は利尿剤や下剤、向精神薬というシロモノ。

いまやネット時代で個人輸入はほぼ野放し状態です。
法のもとに製造されている製品と違ってその
健康被害は(今回は死亡という深刻な事例になって
しまいましたが)誰も責任を取ってくれません。

どころか

「麻薬および向精神薬取締法」

に抵触する違法行為。

過去にも中国製のダイエット食品で死亡例もあります。

ダイエットに王道なし。

なぜ太るのか
なぜやせるのか

そのメカニズムを知らずしてやせはしません。

一気にやせたい気持ちはよーくわかります。
でもその安易な方法論の先には大きな落とし穴
が口を開けて待っているかもしれません。


2009年10月6日火曜日

いきなり秋モード

いきなり涼しく、こともあろうに台風接近中。

週末は金沢&福井にお邪魔していました。

セミナーのテーマはブレイン・ケア。

さすがというべきか、北陸の方はお魚大好き。
若い女性も一日一回は食べると即答!!

背青魚が生臭いなんてことはなさそうで
うらやましいかぎりです。

イカ刺も当然、透明です
(↑北陸の常識。鮮度が落ちると白濁するらしい)

そういう恵まれた環境にいらっしゃる方は
良いですが、私のような

「イカ刺は当然、白い」
「サンマが生臭い」
「しかも高い」

都会に住む人間にとっては、どうしても魚たっぷりの
生活というのは難しいかもしれません。

サプリメントも有効に使わないとオメガ3の油が不足
してしまうんでしょうねー。

それにしても、北陸、うらやましいです!!















↑ちょうど中秋の名月。
古都で見る満月は最高でしたが
デジカメを忘れる失態・・
北国新聞の写真でゴメンなさい。