2008年11月29日土曜日

晴れが続くと。

いいお天気になりました。
ちょっと暖かかったし。

これから本格的に乾燥のシーズンになりますね。
お肌の乾燥対策は先手必勝。
乾燥でバリア機能がダメージを受けると
悪循環でますます悪化してしまいます。

対策として
・1日6~8杯の水を飲む。体内に十分な水があると
 内側から潤う。

・熱いシャワーやお風呂は避けてぬるめに。

・シアバターなどを使った保湿剤をお風呂からあがったら
 すぐに塗る。

・香料や保存料などの刺激のある石けん等を使わない。
 
・加湿器を使う。特に寝室に加湿器を置くと肌の乾燥を防げる。

(Jeff Moore, an instructor of pharmaceutics at the University
of the Sciences in Philadelphiaによる)

私たちはとかく肌というと化粧品を塗る部分だけ(?)
気にしますが、実は最大の「臓器」。
健康の為にきちんとケアすべし。

葉っぱは枯れるシーズンになっても、枯れないオンナで
いたいものです。

2008年11月27日木曜日

こうよう。

変換すると「こうよう」は「紅葉」で出ますが
実際はこういう黄色いこうようは「黄葉」
だそうです。

















今日は上野の森に。
公園の木々が紅葉したり黄葉したり鮮やかでした。

こうようは葉の緑の色素クロロフィルが壊れ、
葉の中の糖やタンパク質を使って光合成をして
赤や黄の色素を作るそうです。

赤はアントシアン(アントシアニンのもとの物質)
黄はカロテノイド

おーここにもいたいた。
ファイトケミカルですね。

いくらファイトケミカルが体に良くても
イチョウの葉を煎じて飲まないように!

イチョウの葉にはギンコール酸というアレルギー
物質が含まれています。

血流を改善するといわれているイチョウ葉。
日本ではサプリメントで流通していますが
ヨーロッパでは薬として使用されています。

このイチョウ葉のサプリメントも品質がピンから
キリまであり、きちんとしたメーカーはギンコール酸
を除去した製品になっています。

が、粗悪な製品やお茶には除去していないものも
多いようです。ご注意を。

あ、いかんいかん。
イチョウをみてここまで連想するなんて
もうビョーキだ・・・

2008年11月24日月曜日

連休。

連休最終日、東京は寒い雨です。

きのうはうららかな一日でした。
大学時代のお友達とランチしてきました。
レストランからのビューが素敵でしたよ。

神宮のイチョウ並木を初体験です。
黄色く染まった街路樹が圧巻でした。
が人出も圧巻でした。
まるで初詣みたいだ・・・












さて本日は「健康食品管理士」の研修にお邪魔
してきました。健康食品管理士は臨床検査技師さん
たちが多い模様。今回からNRと協力関係を結んで
いこうということで共催です。












さあ、会場は東京医科歯科大学です。
初体験のキャンパスですねぇ。
正面には古式ゆかしき(というか大丈夫かっ!この古さ!)
な建物が。一部、割れたガラスがビニールで補修されてたり
して。それを抜けていくともう敷地内にこれでもかという
密集度合いで建物が並んでいました。なんか昭和な感じだぞ。
















さて肝心の研修。
国民生活センターでお仕事をされていた先生のお話は
ちょっとショックでした。

センターへの相談で最近の上位は

振り込め詐欺
サラ金
ワンクリック詐欺
不動産賃貸契約
英会話学校

そして

健康食品

流行(?)に関係なく常に上位入賞。

何それ・・・振り込め詐欺と一緒かよ。
こちらは医療費の歯止めになるべく頑張っているのに。
かたやそんな被害をひろげているヤカラがいる。

さすがに、この野放し状態に厚労省も重い腰を上げる
らしく、安全性の認定機関やアドバイザリースタッフの
環境整備が本格化しそうな動きらしいです。

お願い。どんどんやって。

健康食品の被害に会っている方は高齢者が多いとか。
高齢者でなくてもご相談がありましたら、お気軽に。
中立の立場でアドバイスします。

2008年11月21日金曜日

眠れない森の美女?

「愛する人のキスで目覚めたことがありますか?」

キャー。こんな質問をされたらどうするっ??

ディズニーが眠れる森の美女DVDのキャンペーン
で、世界17カ国の人に聞いたらしい。

日本、やっぱり最下位↓
18%だったそうです。

トップはアルゼンチン。
82%。さすが、ラテン系。

キスでの目覚めはこっちにおいておいたとしても
同時にアンケートした睡眠時間も日本は最下位。
平均で6.4時間だったそうです。
平均就寝時間0:16、起床時間6:32。
宵っ張りの早起きで睡眠貧国ぶりが浮き彫りになって
しまいました。

寝られないのに
「ビューティースリープ(美容の為の睡眠)」
を信じる人は82%と際立って高いようです。

わかっちゃいるけど、ねられない?

睡眠は各種のホルモンの分泌を促すため
ある意味究極のアンチエイジングとも
言われます。

理想では10時に寝るのがベストなんだとか。
そして6時に自然にすっきり目覚める。
(理論上はわかるけど未体験・・・)

個人的には、愛する人のキスよりも
焼きたてパンの香りで目覚めたいところです。

2008年11月19日水曜日

3人に1人。

昨日、貧血の話題になりました。
女性にとっては身近な病気ー貧血。

20代から40代の女性の3人に1人が
貧血だといわれています。

貧血というと、

「若く・か弱い美女がふらっと倒れる」

イメージが強い?のですがさにあらず。

意外にもこんな・・・

肩こり
だるい
息切れがする
手足が冷える
朝起きられない

それ、ひょっとして貧血が原因かも。

鉄の収支バランスを見てみましょう。

まず収入。
一日に食べ物から摂れる鉄の量は、3食
きちんとバランスよく食べていて約10mg。
そしてその1/10の1mgしか体には吸収
されません。
お肉やレバーなどをあまり食べないとか
ダイエットで食事量が少ない人はいとも
簡単に不足してしまいます。

対して支出の部。
女性の場合、経血が15〜50mg。

日頃の食べ物としては動物性のタンパク質の
ほかビタミンC、B群も心がけたい所。

貧血気味でよく鉄のサプリメントを摂ってい
る方がいらっしゃいますが実はそれだけでは
片手落ち。

タンパク質(プロテイン)、C、Bも必要です。

とはいえ、本当に貧血になっていたらサプリメント
では十分に補えません。

医師(内科か婦人科)の管理のもと、鉄剤を処方して
もらってください。3〜6ヶ月きちんと飲むと正常値に
戻ります。

鉄サプリメントはその後。
毎月の鉄の収支を赤字にしない為にご利用ください。

鉄不足が慢性化すると肌も髪もボロボロ。
貧血は「若く・か弱い美女の病気」ではありませぬ。

2008年11月17日月曜日

みかん

義父からみかんをもらいました。

みかんといっても買ったものではなく
庭の木になっていたみかん。

東京に住んでいるとこういうことがたまらなく
贅沢に感じられます。
都内でも私が子供の頃は柿や枇杷やザクロなど、
結構庭の果物を食べた記憶があるのですが、
いつからなくなってしまったのでしょうか。

大量にもらったのですが、基本的に酸っぱい。

ここが悩みどころです。
酸っぱいうちの方がビタミンCもファイトケミカルも
豊富と思われます。
でも少し置いて糖度が上がってからの方が
おいしいのは間違いありません。

栄養か、味覚か。うーん悩ましい・・・

2008年11月10日月曜日

シッコ

前から話題になっていたマイケル・ムーア監督の
「シッコ!」のDVDを見ました。

先進国の中で唯一、国民皆保険のない国アメリカ。
国民は民間の保険に加入するしかありません。

高額の保険料が払えないため、未加入が5000万人
そして年間18000人が医療を受けられずに死んで
いくそうです。

幸い高い保険料を払う事ができ加入できても、いざ
保険金給付になるとなんだかんだいちゃもんをつけて
支払わない。医師までもが保険会社から高額の報酬を
もらうためにこのいちゃもんつけに加担する。
もうぐちゃぐちゃな状況がオソロシイほどに描かれて
います。全体的に皮肉たっぷりなのでオソロシイながら
も笑ってしまうのですが。

アメリカに国民皆保険がない理由は

「自分の実力で金持ちになった人が、貧乏人の医療
費を負担するため高額の保険料を払うのは納得できない。」

「保険システムを国家が運営するなんて社会主義的だ。
民主主義の危機だ。」

・・ということらしいのです。

(保険業界からの政治献金云々もあり?)

対して、カナダ、イギリス、フランス、はては
アメリカが忌み嫌うキューバですら医療費はほぼタダ同然。

私たちが当たり前のように享受している健康保険の
ありがたみが身にしみます。
それと同時に、医療崩壊がいわれるいま、
このシステムを破綻させずに大切に維持していくことを、
国家も国民もきちんと考えていかなくてはないらいと
痛切に感じます。

自分で防げる病気(生活習慣病)にわざわざかかる。
これ以上の医療費の無駄づかいはないと思うんだけどな。

できる努力は自分でする。
さもないと盲腸手術で数100万円の時代がやってきても
おかしくないことを自覚しておきたいものです。

あまり暗くならずに、でも真剣に考えさせられる映画
でした。ぜひ、一度ご覧ください。

2008年11月8日土曜日

受験!

今日は午後から受験必勝講座。

私?のではなく、今年サプリメントアドバイザーを
受験する後輩のために開催です。

サプリメントの専門家を名乗るには
あらら、こんな事まで勉強しなければならないのね。
というような事まで勉強します。

今日は臨床薬理学でした(汗だくっ!)

「オメプラゾールはH+K+ATPaseという酵素を阻害する
事によって胃酸分泌を抑制する」などと
めちゃ難解な用語に四苦八苦しながらも懸命な後輩の
姿を頼もしく思いながら、前進している彼女と
記憶力が後退している自分のギャップに焦る
今日この頃でございます。

受験まであと1ヶ月。
頑張れっ!

Yes, you can!

2008年11月7日金曜日

今夜のワインは?

ワインは心臓によいと言われているが、ヨーロッパ産の一部のワインは
重金属(heavy metal)に汚染されており、健康に害をもたらす可能性の
あることが英国の研究グループにより報告された。重金属は、パーキン
ソン病などの神経障害との 関連が示されているほか、酸化ストレスを増
大させ、慢性炎症性疾患や癌(がん)などの原因となる可能性もあると
いう。[2008年10月30日/HealthDay News]

フランスを始めとする15カ国のワインを調べたそうで、バナジウム、
銅、ニッケル、鉛などが米国環境保護庁の基準の数十から数百倍検出
されたとか。

それらの重金属は土壌にあまり含まれないことからどうやらワイン樽
につかわれる金属が流失している可能性が指摘されていました。

基準値未満だったのはアルゼンチン、ブラジル、イタリア。
ちなみにアメリカ産ワインは調べていない
そうです。

適量の飲酒では問題ないというものの、「ハンガリー産ワインばかり
飲むのだと、アルゼンチン産ワインが好きな場合より問題が生じる可
能性もある」という内容で結ばれていました。

これを発表したのがウィスキーの国・イギリスだと言うのが
おもしろい。これに対抗してワインの国・フランスの研究チームから
「ウィスキーに重金属が・・・」って始まったら笑えますよね。

さしずめ、酒の英仏戦争だ・・・

とりあえず、今夜のワインはアルゼンチンにしておこうかな。
(↑意外に気にするタイプ)

2008年11月5日水曜日

終焉?

「バナナダイエットブーム」が終わったらしい。
7月ごろ火がつき始めて、TVで放映されたのが
9月。そして10月下旬には終わっていたらしい
のです。その在任期間(?)約1ヶ月!

ごくろうさまでしたm(__)m

どうやって終わったことがわかるのかというと
スーパーでの売上や市場の取引量で判断する
らしく、それが通常量に戻ったらしいのです。

終わってから何なのですが、どういうダイエット
だったのかを調べてみました。

本橋登先生という薬学博士が提唱者なんだそうで。

1.朝食はバナナ1〜2本と水
・水にはマグネシウム、カルシウムなどミネラルが
入っており、酵素を活性化して、代謝を活性化する。
・バナナ1本のカロリーはご飯にすると3〜4口くらい。
・バナナはカロリーがご飯の半分で、腹持ち度がすぐれている。

2.昼食、夕食は好きなものを。ただし、
・暴飲暴食は禁止。
・夕食は寝る4時間前までに。

3.毎日の体重を記録する。

4.適度な運動。
・階段をダラダラではなくさっさと上がる。
・ダラダラ歩くのではなく、さっさと歩く。

この方法、2〜4番ができたら、バナナがなくても
間違いなくスゴイ高い確率でやせられると思います。

みんなが知っている(耳たこともいう)ダイエット
の常識中の常識。

おいおい、そこはスルーなのか!?

そう。このダイエットの最大の魅力はバナナを

「食べて痩せる」

だったそうです。

次はこの1番の「バナナ」の代わりに何が入るのか。
柿説、キウイ説、とろろ昆布説など、もうネット
上では鵜の目鷹の目の待機状態です。

そういえば

スーパーには最近柿が山積み。

来るか、柿・・・

2008年11月3日月曜日

古新聞から。

母に頼まれて古い雑誌やら新聞やらを整理して
いたら、こんな記事を見つけました。

「食・運動・・・根づく健康志向」
(2008.7.28 朝日新聞)

朝日新聞社が「健康」テーマに実施した
全国世論調査でした。

健康不安を感じている人が68%。

だからこそ?

健康に気を使っている人が全体の83%という
結果でした。

健康に良い食生活を送っている 62%

栄養バランスに気をつけている 60%

あ、あまりに漠然とした回答・・。
ふつうこう聞かれたら気をつけていると答えるだろう。
好きなもの食べて死ねたらサイコーなんて
言わないよね。

コメンテーターがそれを受け
「国民の健康意識が高まりが浮ついたもの
ではなく、地に足の着いた健康志向である」
としているのが、いかにも新聞らしい。

その一方、止められないもの(複数回答)

間食 34%

甘いもの 35%

あぶらっこいもの 27%

たべすぎ 27%


おいおい。前の質問で「健康に良い食生活を送って
いる」って回答している人が、手上げてない
でしょうねぇ〜。


そして国や自治体に病気を未然にふせぐ
対応をしてほしいかという問いに

自分でする 31%

行政が関与すべき57%

ってダメじゃん!それじゃ。
自分の健康は自分自身で考えないと。

ここが今回浮き彫りになった一番の問題点なのでは
ないでしょうか。

と個人的には思うのですが、そこについては
新聞はノー・ツッコミでした。

この調査、何か意味あったのだろうか・・・

2008年11月1日土曜日

腸内フローラシンポジウム

腸内フローラシンポジウム

行ってきました。

ヤクルトさんが主催なので、休憩時間に
ヤクルトもらえるかと思って。
(ウソウソ。ヤクルトはもらえたけど)

機能性消化管障害がテーマでした。
(↑なんのこっちゃ?ですよね)

こういうシンポを無料で公開して頂けるのは
ありがたいことです。

とはいえ専門家の先生方のハイレベルの講演に
完全文科系のワタクシはハトマメ顔で硬直していました。

それでもシロウトだとバレないように
メモのタイミングを隣のヒトに合わせたりして。
(意味不明)

で。多分こういう話だったのではないか・・・

おなかが弱い。という方が実に人口の10〜20%
いらっしゃるということで、これはご本人の
QOL(生活の質)から見ても、医療経済から
みても、見過ごせない数です。

原因はなんなのか?

その一つとして考えられるのが
腸管の知覚過敏。
・・おなかが弱い人は痛がり?

もう一つは刺激に敏感なこと。
食事やストレスの影響を受けやすい。
・・おなかが弱い人は繊細?

そんな方たちに現在処方されている
お薬は神経に作用する薬だったりして
副作用が問題視されている様です。

それをプロバイオティクス(人間さまに役に立って
くれる菌たち)でなんとかできないものか。

腸内の細菌叢は宿主(人間さま)に何くれと
なく尽くしてくれていて、この「人菌」関係は
私たちの体のホメオスタシスに重要。

が、ちょっとしたストレスでバランスを
崩してしまう、センサイな関係なのです。
そうすると、人間さまに有害な病原菌が増加したり
免疫が弱まったりと大変な事態が勃発。

逆にいうとその腸内環境をプロバイオで良くする
ことで、「おなか弱い」をなんとかしたい。
いくつかの菌ではお役に立てることがわかって
来た様です。

と、まあ、こんなかな?

最先端の情報というのは、研究結果なので誠に
ピンポイントなお話が多いです。
研究者と消費者の間のミゾは大きいなぁと実感
しました。そこをうまく交通整理ができないと、TVの
健康番組のようにヒジョーに短絡的に
「○○は○○に効く!!」ってなことになって
しまうんだろうなぁ。

え?このブログでも十分短絡的??

(※できるだけ、消費者&患者目線で情報をお届けしようと
思っていますが理解不十分はご容赦を。)