2014年2月26日水曜日

Ready to Eat

プシュ、パッカン、ベリベリ・・・・

開ければすぐに口にできる「包装食品」が私たちの日常に登場したのは数十年前ではないでしょうか。

最近は、油断すると買い物かごの中が「包装食品だらけ」などということも・・・

食品の包装・保存・加工の際に使用される容器や包装材に含まれる合成化合物は、長期的にヒトの健康に害を及ぼす可能性があると、スイスとアメリカによる国際研究チームが警鐘を鳴らしました。がん・肥満・糖尿病・神経性および炎症性疾患となんらかの関連があるのでは?と目されているようです。

容器に使われる合成化合物は私たちが食べる食品にしみ出しているそうです。一部規制はあるものの、加工食品を食べる人は生涯を通じ、毎日少しずつ慢性的に低レベルの化学物質を取り入れている可能性が高いというのです。

例えばがんの原因物質とて有名なホルムアルデヒドも炭酸飲料に使われるプラスチックのボトルやメラミン食器に使用されており、少ないながらも広く使用されている模様。

また、ビスフェノールAなど体内のホルモン産生をかく乱する化学物質もまた、食品の容器や包装材料に・・・

その総数たるや4,000超!

そんなことが解っているならなぜ政府は規制をしないのか。
それは規制をかける為の科学的な根拠が確立していないから、というのが理由らしいのです。

影響を調べるため、これらの化学物質を「摂っている人」と対比させる「全く摂っていない人」が存在しないというのも理由のひとつ。

存在しないって・・・((((;゚Д゚))))

完全に排除することは不可能ですが

・水はペットボトルではなく水道から(飲む前に浄水)
・食べ物は材料から手作り
・保存するならビスフェノールAフリーの容器

これだけの習慣をつけるだけでも、生涯の摂取量は大きく変わってくるはず。






2014年2月3日月曜日

「チン」してはいけない

「チン(する)」という言葉が国語辞典に載ったのは1992年とか。

今や日本での電子レンジの普及率は97.5%。(総務省平成21年度統計)ほぼ全世帯に行き渡っているといってもいい状態です。簡単に食品を温めるのにもはや不可欠なんですね。
でも温めた結果、食品の中で起こっていることは中々想像が難しい・・・

もし毎日のその「チン」があなたの身体を確実にサビ(酸化)させているとしたら?

2月のスタートは「脂質栄養シンポジウム」。

何ともオソロシイ話を聞きました。テーマは「酸化コレステロール」。

コレステロールを多く含んだ食品を加工、UV照射、加熱する事で発生する酸化コレステロール。口から入るコレステロールの内、10%くらいが加工・加熱によって酸化しているようで、体内に取り込まれると正常なコレステロールとは異なった動きをしてしかも体内に蓄積されやすい・・・

その結果

肥満細胞が肥大
炎症が起こりやすい体内環境になる
動脈硬化を誘発
アレルギー反応を誘発

などを起こす可能性が高いようです。

卵黄パウダーを電子レンジでわずか1分加熱しただけで酸化コレステロールが発生!
もともと動物性食品にはコレステロールが多く含まれているため加熱によって「酸化コレステロール」が増加するようです。

特に卵製品、肉製品、乳加工品、ベビーフード(!)などの加工食品は酸化コレステロールが多い様で、たとえばチーズ味のスナックなどは酸化率が30%以上と要注意です。

酸化コレステロールを体に取り込まない注意点
・加工食品、ファストフードを避ける。
・二度揚げ、電子レンジでの加熱は避ける。
・酸化しにくい植物油を選ぶ。油の使い回し、長期保存はさける。

また食べ合わせで対策することが可能
・食物繊維を摂り、排出を促す。
・大豆製品を摂る。
・ポリフェノール、カテキンなどの抗酸化機能を持つ成分を積極的に。

スーパーやコンビニで買った揚げ物をチンして食べることが避けられない場合は野菜やお茶を組み合わせるなどの工夫が必要です。

とはいうものの、個人的には思うのです。
なかなか理想通りにはいかない。
コンビニで揚げ物を買うなんて時は、往々にして野菜が摂りにくいもの。それができれば苦労は無い。

食物繊維やポリフェノールを含有したサプリメントも上手に組み合わせることで酸化コレステロールを取り込まない工夫をして行きたいものです。

















シンポジウム会場の大学講堂は歴史ある建物のため底冷えが・・・