2013年4月26日金曜日

その1本が

自動販売機の前に立つとつい甘いドリンクのボタンを押してしまう。
仕事終わりには自分へのご褒美に甘いドリンクをオーダーしてしまう。

その1本がデブになる。

・・・だけならまだいいのですが。

ジュースや炭酸飲料など加糖飲料の習慣的な摂取量が1日につき約1本(336ml)増えるごとに2型糖尿病のリスクが増えるとの調査報告がありました。(イギリス・インペリアル・カレッジ・ロンドン)


どうやらこの手の研究はほとんどがアメリカで実施されたもの。そこで研究者の方々はヨーロッパで同じ事が言えるのかと思い、調査したそうです。


対象国はイギリス・ドイツ・デンマーク・イタリア・スペイン・スウェーデン・フランス・イタリア・オランダの9カ国。約35万人が参加している非常に大規模な研究から。


習慣的な加糖飲料摂取量が12オンス(336ml)増えるごとに2型糖尿病リスク

22%上昇

なお、一日の総摂取エネルギーとBMIで調整すると、このリスクは減少したもののわずか18%にとどまることとなりました。

つまり

加糖飲料の摂取と糖尿病の関係個人の体格と糖尿病の関係

ただ単に太っているかどうかということよりも日常的に甘い飲み物を飲んでいるかどうかの方が糖尿病になるリスクが大きいと言えます。

なお、このことから最悪の組み合せは

太り気味で加糖飲料の摂取量が多い人

このタイプの人はより糖尿病の危険性が高くなるそうです。

「糖尿病になっても今は良い薬があるんでしょう?」そう思ってタカをくくって今日もまた甘いドリンクを頼んでしまう方。

糖尿病がどんな病気なのか一度徹底的に調べてみてはいかがでしょうか。

そのドリンクの甘さがどんなに恐ろしい誘惑なのか気付く事になるでしょう。

















2013年4月12日金曜日

離乳食にご用心

いつ離乳すべきか・・・赤ちゃんを持つお母さん達の悩みですね。

時期尚早な離乳食は、その子が将来の体重増加や肥満のリスクを高めるかもしれない、という米国ニューヨーク州立大学による動物実験の結果報告。

ラットの子供に高カロリー(糖)のミルクを与えて調べたところ、それらのラットでは肥満や2型糖尿病の前段階として知られる高インスリン血症を発症するように代謝的にプログラムされていることが確かめられたそうです。

臨界期と呼ばれる出生直後の期間に、食欲の制御にかかわっている脳の部位の発達は炭水化物(糖)の過剰摂取に影響を受けるそうです。後にカロリーを制限したとしても、受けた悪影響を消すことはできない・・・

つまり離乳期に糖分たくさんの飲食物を摂った(というより摂らされた?)人は、大人になって好きに食べていると肥満や糖尿病のリスクが高くなる、という事なんです。

すでに代謝関連のプログラミングを経験した人々(もう今更遅い!という方々)では、肥満に対処するために常に根本的なライフスタイルの改善が必要。つまり腹八分(一説には七分)を意識していれば体重の維持は可能だそうです。

この研究結果を知って、赤ちゃん用の離乳食や飲料をチェックしていて驚きました。

市販の赤ちゃん用のフードやジュースは意外に糖分(「炭水化物」と表示されています)が多いのです!

イオン飲料(赤ちゃん用)100mlあたり約4.2g

イオン飲料(大人用)100mlあたり約6.2g

(某イオン飲料はビンにそのまま哺乳瓶の乳首がつけられるそうでママたちに人気だそうです。)

今回の話題とは違いますが、

以前研修会で大学病院の先生から衝撃的な話を聞いた事があります。
お母さんが「体にいいから」とイオン飲料を一日1.5ℓも飲ませていたために、生後8ヶ月の赤ちゃんが心拡大などの脚気(ビタミンB1欠乏)症状に!

なんせ糖はたっぷりですが、それを代謝するビタミンが入っていない飲み物ですから・・・。

赤ちゃんはグッタリとした状態で病院に連れてこられたそうです。幸いビタミンB1の投与で回復したということでしたが、こんな話は珍しいことではないとか・・・。

赤ちゃんは自分で口に入れるものが選べない。
お母さんたち、どうぞお勉強よろしくお願いしますm(__)m
















2013年4月1日月曜日

ダイエットに朗報?

アメリカ 60%
日本 20%

何の数字かわかりますか?

朝食の欠食率だそうです。
その重要性を頭ではわかっているものの、ついつい時間がなくて抜いてしまう・・・なんて方も多いのでは?

軽く見られがちな朝食、実はダイエットのためには一日の中で一番重要かもしれない。
とMissouri大学の研究から。

18〜20才の肥満の女性を対象に3つのグループに分けました。
1.朝食欠食グループ
2.カロリー350kcal たんぱく質35gの高たんぱくグループ
3.カロリー350kcal たんぱく質13gの普通たんぱくグループ

6日間これを続けてもらい7日目にアンケート、血液調査、MRIでの調査を実施。

結果
・欠食グループに比べて他の2グループでは空腹感が少ない。
・高たんぱくグループでより満腹感が高かった。
・高たんぱくグループでは夕食前の刺激に対しての反応がおさえられる。
・高たんぱくグループでは夕食後のデザートに高脂肪のものを選ばない傾向。

ということで朝食にガッツリとたんぱく質を摂る事が一日の食欲をうまくコントロールする重要な鍵になりそうです。

さっそく明日の朝からためしてみようかしら・・・。


















卵だけで35gのたんぱく質を摂ろうとすると約6個420kcal。
カロリーにお気をつけくださいませ。