2013年9月29日日曜日

男性諸氏。ご用心。

今日はいい秋晴れの中、「サルコペニア」について勉強しに虎ノ門へ。

サルコペニア
進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする症候群。筋肉減っちゃってヨワヨワになっていずれ転びやすくなったり、移動すらも難しくなります。

高齢者の問題でしょ?なんてイメージなのですが、65才以上の5人に1人はサルコペニアだとか。40代から人によっては要注意ゾーン。加齢とともに徐々に減って行く筋肉。長い無自覚期の末、限界に達した時に痛みや障害がでてくるという時限爆弾。

特に一日中会社や車で座っている、家に帰ったら家事はしない。そんな男性は要注意です!

京都大学大学院助教の山田実先生の話はわかりやすく、会場に詰めかけた一般市民は大爆笑でした。

転倒防止の心得

1.何はなくともまずは部屋の掃除
人は机のような大きなものにはつまづかない。コード、洗濯物、服、新聞などに注意。

片付けのポイントは:
出かける前→帰ってきたら確実に疲れている。転びやすい。
寝る前→夜中や早朝起きると薄暗い。転びやすい。

2.動く
せっかくの筋肉を壊してしまうのは炎症。その影に黒幕、内臓脂肪が・・・。運動は有効な対策。そう大げさに構えなくても家事も侮れない。掃除、洗濯、買い物など積極的に。特に男性は奥さんがいないと油のありかもわからないほど家事をしていない。これ、かなり問題です。目標を持って運動の習慣も身につけて行く。

2.しっかり食べて運動する。
筋肉は運動器だが、同時にエネルギー貯蔵庫。食べずに運動すると、運動すればするほど筋肉が減る。

特に摂取に気をつけるべきはタンパク質とビタミンD。筋トレの結果が驚くほど違う。

タンパク質は高齢になっても必要量は若者と同じ。
「年だから肉とかそんな食べられない」・・・は死活問題です。

ビタミンDは毎日7μg必要。
ブリなら1日大きめ一切れ。(それならなんとか・・・)
しめじだと1日7株(どんなだ・・・?)

タンパク質もビタミンDも無意識に食べていると摂取が難しい。
サプリメントなどを利用してタンパク質、ビタミンDの補給をするのも良い。

女性ももちろんですが、男性は元々筋肉量が多かった分激減がコタエルようです。

「ゴミ出す日 捨てにいかねば 捨てられる」


・・・男性諸氏。日頃の家庭内での精進が大事です。





















会場の近く、高層ビルの谷間にこんぴらさん。
なんか不思議な光景でした。

2013年9月22日日曜日

食べる?食べない?

秋ですねー。
スーパーの青果コーナーにいくとぶどうや柿やリンゴなど季節の果物が「食べて食べて!」とばかりに彩り鮮やかにアピールしてきます。そう。未熟な実は食べられないように防御することが仕事(?)ですが、熟した実は動物に食べてもらうのが仕事。

その皮を食べるか食べないか。というのは実に悩ましいテーマです。

オレゴン州立大学のライナス・ポーリング研究所の研究チームが、ヒトの自然免疫系を強化する能力がある化合物を探すため446種類の化合物を分析したところ、赤ブドウのレスベラトロールとブルーベリーのプテロスチルベンと呼ばれる物質の働きが群を抜いていたそうです。この2つはビタミンDと相乗的に働き、ヒトの免疫機能向上に大きな影響を持つことがわかったそうです。果物さん、良い仕事してます。

レスベラトロールは長寿遺伝子のスイッチをonにするということで有名になりましたが、おもに黒ブドウの皮に含まれる為、皮ごと食べることが望ましい訳です。皮を向いて食べると32%の有用成分を捨てることになります。

そうか。皮ごとたべればいいのね。

一方、こんなニュースも。

ウーロン茶とぶどうジュースと梨を摂取したという22歳の女性。呼吸困難と全身の筋肉の引きつりを起こし、歩行不能で病院へ。女性の尿からはネオニコチノイド系(以下、ネオニコ系)農薬の代謝産物が検出されるも、茶と果物の摂取を禁止したところ数日で改善。

平久美子先生(東京女子医科大学東医療センター麻酔科)によると現在、農薬のなかで主流になりつつあるのがネオニコ系。果物から野菜まであらゆる農産物に使われますが、人間の神経細胞を攻撃して、主に脳と自律神経を狂わす大変な毒物といわれ、中毒を起こす患者も出ている模様。特にジュースなど果実を食べるよりも多くの量がとれてしまう物には特に注意が必要だそうです。

そう考えるとサプリメントも要注意ですね。水分がない分、ジュース以上に濃縮されていますから・・・

原材料が無農薬と謳われていないものは一体どうなんだろうか?


あなたは皮食べる派ですか?
それとも食べない派ですか?