2010年8月26日木曜日

菌の力

またまたチーズセミナー。

ここの所、発酵関係の本などを読んでいたので
チーズの奥深さがますます魅力です。

今日のツボは

「シェーブルに始まりシェーブルに終わる」

シェーブルというのはフランス・ロワール地方でつくられる
代表的なヤギの青カビチーズ。

一瞬ギョっとする表面ですが、カットすると中はきれいな白。

味もさっぱり酸味があり、ハチミツつけてもおいしいです。

さて、何が始まってなにが終わるかというと、
このチーズは多量の乳酸菌を使っているために

フランスでは離乳食にも使ったり
はたまた、高齢者の栄養食として使ったり

つまり人生の始まりから終わりまでシェーブルとのおつきあい
ってことですね。きっとお腹は善玉菌優勢にちがいない。

なおフランスのチーズは無殺菌ですが日本のチーズは
無殺菌が許可されていないそうなので良い菌もころされて
しまいます。

せっかくの菌の力なのに残念。
















左から
チーズの王様 ブリー・ド・モー
ブリー3兄弟の末っ子 クロミエ
サラセン人の忘れ物 セル・シュール・シェール
          (これがシェーブルです)
羊の濃厚なチーズ オッソー・イラティ
枯草菌が作る独特の風味 ポン・レヴェック