2013年7月23日火曜日

14,400リットル

見えないものほどコワイのかも。

日曜は久々のお休みで家にいると、そこはかとなく漂うスモーキーな香り。
ちょっと涼しいし、BBQには最適だね!などと思いつつのんびりしていたらいきなりサイレンが!

なんと隣家が火事という人生二度目の出来事に遭遇した次第です。

幸いにしてぼや程度で消し止められたものの、しばらく付近に漂うこげた臭い。臭いがするという事は粒子が鼻腔に入っているわけだ、などとマニアックな連想が始まりました。吸っている空気ってどの位健康に影響するのだろうか・・・?

ハーバード大学公衆衛生学部の研究により高いレベルの大気汚染に曝された妊娠中の米国女性は汚染レベルの低い地域に住む女性に比べて、自閉症の子供を持つリスクが2倍であったことが、明らかに。

ディーゼル排気微粒子や水銀については、5つのグループに分けられた最上位(もっとも汚染がひどい)20%の地域に住む女性は最下位(もっとも汚染が少ない)20%の地域に住む女性に比べ、自閉症の子供を持つ割合が2倍であることが示唆されたそうです。

他の種類の大気汚染、鉛、マンガン、塩化メチレン、複合金属汚染も同様に自閉症リスクは高かった模様。これらの汚染が最もひどかった地域に住む女性は、汚染が少なかった地域に住む女性よりも、自閉症の子供を持つ割合が約1.5倍高かったそうです。

妊娠中ということは子供はお腹の中ですから直接空気には触れていない。つまりお母さんの吸った空気中の物質が血液中に入り、胎盤を通して子供ががなにがしかの影響を受けた、ということになります。

食べ物や水に比べると意識しにくい空気。
なんと一日14,400リットルも吸い込み、しかも選択の余地なし。

添加物を避けるごとく
「なるべく吸わないようにする」

とか

ボトルの水を買うごとく
「他の産地の物をお取り寄せ」

という訳に行きません。
目の前の空気を吸うしかないのです。

妊婦さんでなくても、吸った14,400リットルの空気に含まれる汚染物質が体内になにがしかの影響をおよぼす可能性は同じ。

理想の環境に住めない身としては、せめて自分の家の中では変なものを吸い込まないよう空気清浄機を回す努力はしておきたいと思う次第です。