6月はなぜかあらゆる予定が集中してしまい
バタバタでしたが、7月になりやっと
本来ののんびりマイペースに戻りました。
今月は本を読みまくるぞ!と意気込んで
おりますが。
ワタクシ、本は基本的に「書店買い」です。
本屋さんでウロウロするのは「出会い」のため。
目的の本をピンポイントで探すインターネットでは
なかなか難しいかもしれません。
背表紙のタイトル(=第一印象)
装丁(本のデザイン)を見て
紹介文(オビ)を読んで
「はじめに」を読んで
作者プロフィールを読んで
目次を読んで
購入に至るという訳です。
さて
進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ
栃内 新 著 講談社ブルーバックス
ダーウィン医学とは1991年に提唱された学問。
まだ、誕生してから日が浅い。
ヒトの体におこる病気の意味を進化の視点から
解き明かそうという生物学です。
例えば風邪。
このとき私たちの体の中で何がおこっているのか。
風邪薬で風邪が治る?答えはNo。
じゃあ抗生物質は?これも風邪自体は治さない。
風邪薬でムリヤリ熱を下げてしまうことがかえって
治癒を遅くするのです。
「うつ」についてのダーウィン医学的解釈も
興味深かったです。
人類が進化を遂げた中で、今なお淘汰されずに
残る病気(と私たちが呼んでいるもの)は
ヒトという生物にとって必要なものなのでは?
という考え方です。
うつ、ひきこもるなどはストレス下におかれた
人類のサバイバル術だったのではないか?
じっとして動かないというのは生物として
無駄な動きをせず、エネルギーを温存する
有効な手段です。
生物としての行動と、社会の情勢がかみあわなく
なり、病的に拡大解釈されているのかも、とか。
その他、感染症、肥満など私たちを悩ませる「病気」
の進化医学的視点が興味深いです。
体の具合が悪くなると、即、病院。
でも誰のものでもない自分の体なのだから
自分の体で起こっていることを理解&実感して
ある程度の判断をすることができたらと思うのです。
せめてどんな治療が必要なのかを「先生におまかせ
します」ではなく、ドクターと相談して行けたら
いいなぁ、と。
なんといっても表紙のイラストがキテます!