2009年7月23日木曜日

入れるべきか、入れざるべきか

いまニュージーランドのパン業界が熱いようです。

ビタミンB群のなかの「葉酸」。

高ホモシステイン血症(動脈硬化や認知症の原因に
なると言われています)の治療や胎児の神経管閉鎖
障害のリスク低減に有効といわれている栄養素。

遺伝的に葉酸不足でそのリスクが高まる人が
日本人には6人に1人位存在するようです。

妊婦における葉酸不足が胎児に障害を もたらす可能性
があることから、厚生労働省は特に妊娠を希望して
いる女性に対し、400μg/日を摂取することを
呼びかけています。
(過去に妊婦さん何人かに聞きましたが
ほとんどこの事実を知らなかったです。)

過去、栄養学の講座で聞いたところによると
アメリカでは食パンに葉酸の添加が義務化されてい
て、世界でも57カ国ですでに行われているそうです。

ニュージーランドでは現在食パンに添加すべきか
どうかが熱い議論を巻き起こしているようです。

過保護だ!
発ガンのリスクは?
と議論はどんどんエスカレート。マスコミの
非科学的報道のあおりもあって結局結論は
2012年までペンディング・・・

小児科医たちは添加で救われるこどもたちの命が
見捨てられたと怒りまくりとか。

日本では?
議論のテーブルにも乗っていない?

そうそう。

葉酸が入っていないビタミン剤がちゃっかり
売られている国ですからねー。
(発売当初、まだよく葉酸のことがわかって
いなかったらしく以降そのまま・・・)

食品偽装とか
汚染米とか
そういうネガティブなことは話題になっても
疾病予防のいわば前向きなアクションは話題に
なりにくいのでしょうか・・・

「大事なことはきっと国が義務化してくれる」
な〜んて。それはsweet(笑)です

自分の身は自分で。
葉酸の補給も自分で。