昨夜は友人からお誘いをうけ、薪能を見に行ってきました。
能は30年ぶり。
始まる前の能楽師の方の解説が予想外に面白かったです。
バリバリ関西弁だったので上方落語かと思うほどウケました。
能はいわば日本古来のミュージカル。
せりふと歌と踊りで構成されています。
お芝居や映画といったエンターテインメントを
見るときに、私はついストーリーを追ってしまいます。
映像の美しさや演出の面白さももちろんですが
やはりメインはストーリー展開ではないでしょうか。
昨日観た能は「野守」
さてストーリーは?
解説の方によると、ストーリーはひとこと。
「鏡を持って鬼があばれる」
なんの為に?それからどうなるの?
実際に観てみたら、鏡を持って鬼があばれる。
・・・で、すり足で全員撤収。
本当にそれだけっ??
この「野守」はストーリーではなく
鬼のあばれる動作を楽しむという能なのだそうです。
そういう楽しみ方って、現代では少なくなって
いるかもしれないですね。
何か物足りない・・・
ついついストーリーの「落ち」を期待してしまうのでしょうか。
自国の文化でありながら、ある意味カルチャーショ
ックでした。
薪の明かりが幻想的でした。
が都心ではちょっと周りが
明る過ぎ・・・かな?