2009年1月9日金曜日

確かにそれもタンパク質。

お問い合わせを頂きました。

「タンパク質を摂るとアルツハイマーになるって本当?」

最初、質問の意味がわからなくて目がテンになったのですが
ふとあるキーワードを思い出したのです。

それは

アミロイドβ(ベータ)タンパク

脳にたまるカスの様なもので、分解されにくく、
凝集して老人斑をつくり脳神経細胞を壊してしまう。
壊された細胞が多くなるとそこが機能しなくなる。

それがアルツハイマーの原因といわれています。

たしかに「タンパク」という名前がついています。
が、人間のからだはほとんどがタンパク質で
できています。

だから、まあ、カスもタンパク質にはかわりないですが。

先の質問の答えは

NO!

です。

アミロイドβ(ベータ)タンパクがたまってしまうのは
(食べ物のタンパク質を摂った為ではなく)
ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル(植物有用成分)
などが不足するからではないかという説が有力です。
地中海型の食事が予防には望ましいとか。

今の所、ビタミンとターメリック(ウコン)などの
ファイトケミカルがアルツハイマーを予防する成分として
注目されています。

しかし!


一体全体、なんでそういう話になったんでしょうか。

どうやらTV番組でそんな事をやっていたらしいのです。

TVの健康情報は過去もいろいろ前科アリです。
情報がガセ、ねつ造という悪質なケースもありましたが
視聴者が誤解するというのが最も多いのではないでしょうか。

原因は

戻って確認できないから

だと思います。

もし新聞や本であれば、疑問な所は戻って読み返せばいい。

でもTVの場合は録画しているケースをのぞいては
戻れないですよね。(録画していても、めったに戻さないけど)

結果、知っている単語だけが記憶に残り
それがつながって新たな情報を作り上げてしまう。

とくにアルツハイマーなどのよくある病気の情報は
恐怖心をあおります。

問い合わせをくれた方はそれ以来、全く卵を口に
していなかったそうです。

タンパク質=卵=アルツハイマーという恐怖の連想ゲーム
がインプットされてしまったのではないでしょうか。

あーアブナイ、アブナイ。

Optimal Healthを目指す方、(ご家族もふくめ)
TV番組は医学論文ではなくエンターテインメントである
ことをお忘れなく。

でも、「聞いたら気になっちゃうよ」という方は
TVのスイッチをoffにすることをおすすめします。