2008年7月27日日曜日

きました!シュワ知事!

米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は25日、
トランス脂肪酸(TFA)のレストランでの使用を禁止
する法案に署名したそうです。
トランス脂肪酸は心筋梗塞(こうそく)などの原因とされ
アメリカやデンマークをはじめとするヨーロッパ諸国でも
規制の対象になっています。

州レベルでTFAを禁止するのは同州が初めてで
禁止は2010年1月からだそうです。

きましたね。さすがカリフォルニアです。
(健康にウルサイのは東のNY、西のカリフォルニア)
先にNYが市レベルで取り組んでいたのですが州では初めて
なんですね。

NYに旅行したNさんが現地で生活する人にマーガリン
(トランス脂肪酸を多く含む代表選手)がスーパーで
売っていないか聞いた所
「そんなもの売っていない」と即答だったそうです。

トランス脂肪酸は多くが不飽和脂肪酸の加工過程の水素添加で
生じるのですが、自然界では牛などの反すう動物の肉にも含ま
れる為、アメリカ人の摂取量は比較的多いと言われています。

LDLコレステロールを高めたり、心疾患のリスクを高めたりと
いう研究結果が多く、WHOは総エネルギー量の1%未満にする
よう勧告を出していますし、デンマークでは油脂中の含有量
を2%以下に制限されています。
(この基準だと日本で市販のマーガリンの多くが『失格』ですが)

日本人は食のパターンが違う為に
「それ程じゃないと思うんだけどなぁ」と言われていました。
ですが、牛肉の摂取量増加、また最近のバター不足による
マーガリン、ショートニング等の使用が多くなりトランス脂肪酸
の摂取量が増加。この状況はかなり心配です・・・。

「そんなに危険なら何で日本では制限されないの?」

理由は簡単。

食生活によってトランス脂肪酸の摂取量がオニの様に差
があって測りにくい。

(外食、コンビニ食、スナック好き
はかなり多く、家で和食の人はめっちゃ少ない)

・・・そういう理由です。

トランス脂肪酸が無害だから制限しないと言う事ではないのです。

内閣府食品安全委員会のリスクプロファイルにも
「外国では危険そうなレポートが出てて、危ないかもしれないから
あまり摂らない方がいいかもね。ま今後、様子見ってことで」
という旨が公表されています。

有害そうな物はなるべく摂らないに越したことなし。
メーカーの良心には任せられないのか。
法律で規制しないと。

シュワ知事の英断。おみごと。