2011年9月11日日曜日

「何で」作るか

お友達のサプリメントアドバイザーHさんから教えて頂いたニュースです。

熱伝導率の高いアルミニウムと保温性の高いステンレスを組み合わせた
「全面多層構造」の調理器具で調理した野菜の摂取で、動脈硬化の原因
とされる酸化 LDLの値を下げられることが、武庫川女子大学国際健康開
発研究所(兵庫県西宮市)の実験で分かったようです。

薬ではなく、食品の摂取で効果が実証されたのは初め て。

 実験は、1人暮らしの大学生90人を
(1)全面多層構造の調理器具を使用し1日350グラムの野菜を摂取
(2)一般的な器具で同量の野菜を摂取
(3)通常の生活を続ける

の3グループに分けて実施。
2週間後に血液と尿を検査すると

(1)のグループのみ酸化LDLの平均値が17.1%低下。

(1)と(2)のグループで動脈硬化予防に効果があるとされる血中
ビタミンCとベータカロテンは増加した。

全面多層構造の調理器具は熱効率が良く、短時間に少量の水で
野菜をゆでる「無水調理」が可能。このため、水に溶けやすい
ビタミン類や熱に弱い栄養素を保ったまま、効率的に摂取できた
とみられるというのです。 

そういえば、以前、管理栄養士の佐野量子先生が
「デリでお惣菜を買う時は汁をたっぷり入れてもらいます。
なぜならほとんど栄養はそっちの方に出てしまっているから」
とおっしゃった事を思い出しました。
(売り場のヒトに変な顔をされるそうですが・・・)

加熱がビタミンを壊すのではなく、加熱で植物の細胞がこわれて
ビタミンが水に流れ出してしまうそうです。だから無水調理が
有効なんですね。

野菜を食べるということは
野菜という形をたべるのではなく
そこに含まれる栄養素をいただくのだとすると
せっかくの自然の恵みを無駄にしないためにも賢い調理方法を
選びたいものです。

無農薬、有機栽培野菜といった「何を」も大切ですが
さらに「何で」つくるかも大事なポイントなんですねー。