2011年3月21日月曜日

風評被害

黙っていられないので書こうと思いました。

原発事故が起こったその時から、この事態を
予想していました。

農作物の風評被害です。

それを政府とメディアがある意味「率先して」
あおっていることに腹が立ちます。

今日はセミナーで抗酸化物質のことをお話ししま
した。時期が時期ですので、放射線の件も自分なりに
勉強をして正しい知識をお伝えできるようにしました。

昨日からほうれん草と牛乳から放射性ヨウ素が基準値を
超えて検出されたというニュースが何度も報道されています。

放射性ヨウ素はβ線という放射線を出しながら
キセノンに変化していきます。

元の物質が変化して半分になってしまう期間を
「半減期」と呼ぶ訳ですが
放射性ヨウ素の半減期は8日といわれます。
このあとは放っておいてもさらに8日たつとさらに
半分、また8日たつとその半分・・・と減っていく
のです。

最初のころに放出された放射性ヨウ素が付着したと
考えるなら、いまほうれんそうに着いているものは
すでに半減期を過ぎている。

今回のほうれんそうはそのままちょっと出荷を待って
良く洗って食べれば、なんてことはない。

自分で自分の分すらもまかなえない首都圏の人間は
今まで福島や茨城の野菜や牛乳を頂いてきたのに
なんていう仕打ちでしょうか。

放射線の知識をもたない人が不安で右往左往
するのは当たり前のこと。

そこにきちんとしたロジックを示して、啓蒙していく
のが政府やメディアの社会的な役割なのではないでしょうか?

ここ10日ばかり連続してセンセーショナルで悲惨な光景を目の
当たりにしてきたメディアにいまこそ冷静さを取り戻して
頂きたいと祈るばかりです。