こんな状況下ですので、
「放射能から身を守る食べ物」
という関連の問い合わせを頂きます。
コンブ、ワカメ、イソジンうがい薬(※食べ物ではない)
味噌、塩
メールなどで情報が流れているようです。
味噌と塩については既に中国でも買い占めが
始まっているとも聞きます。
結論からいきましょう。
いずれも放射能から身体を守るということは
証明されていません。
どころか
イソジンうがい薬やヨードチンキなどは
誤って飲むと逆に健康が損なわれる恐れがあります。
うがい薬などの市販品は内服薬ではありません。
これにはヨウ素以外の成分が多く含まれ、体に有害
な作用を及ぼす可能性のある物質も含まれます。
たとえ飲んだとしても、ヨウ素含有量が少なく、
放射性ヨウ素が集まるのを抑制する効果がありません。
また味噌や塩は伝統的な和食の素材として
いいものですが、それをガンガン摂ったところで
放射能から身を守るどころか、それが長期にわたると
かえって塩分過剰で高血圧の引き金にもなりかねません。
一つ言えるのは、放射線で傷つけられたDNAも
私たちの身体には修復能力が備わっているということ。
放射線の影響が多くなければ自然に治すシステムが
修復をしてくれているのです。
むやみやたらに特定の物質をとるのではなく
日常から風邪に対しての免疫を整えておくように
DNAの傷の修復能力を高めておくことが肝心なのかも
しれません。