「すべての物は毒である。
毒性のないものなどない。
それが有害か無害かは量で決まる。」
16世紀 スイスの医師 パラケルスス
現代の毒性学の基本になっている言葉
だそうです。
どういうことかというと
体によさそうな有機丸大豆しょうゆだって
1瓶丸飲みすれば死んじゃうよ・・・
ってことですが。
すべての物はそこから得られる
ベネフィット(利益)
リスク(有害性)
のバランスでどっちが勝っているかで
有益か有害かに分けられていると考えられます。
野菜、特に葉ものには硝酸塩という物質が含まれています。
これは体の中で健康影響の可能性がある亜硝酸や
一酸化窒素に変わってしまうと言われています。
ハム、ソーセージなどの保存肉にも含まれますし
野菜を積極的に摂ろう!となると合計で結構摂取して
しまう事になっちゃうのでは?ということが
ヨーロッパで議論されています。
そう、一日400gの野菜を全部生のルッコラで摂ってしまうと
硝酸塩の一日許容摂取量をこえてしまうとも。
(ルッコラは値段が高いから実際上そんな人は少ないと思うけど)
う〜ん。野菜は体にいいのか悪いのか。
EFSA(欧州食品安全機関)は今のところ
「まあ、いまのところは野菜は摂った方がベネフィットが多いかな」
という見解。
意外や意外に玉虫色だぞ、野菜。
ああ、食はややこしい。