2008年6月10日火曜日

これも、ややこしや。

「すべての物は毒である。
毒性のないものなどない。
それが有害か無害かは量で決まる。」


16世紀 スイスの医師 パラケルスス


現代の毒性学の基本になっている言葉
だそうです。

どういうことかというと

体によさそうな有機丸大豆しょうゆだって
1瓶丸飲みすれば死んじゃうよ・・・

ってことですが。

すべての物はそこから得られる

ベネフィット(利益)

リスク(有害性)

のバランスでどっちが勝っているかで
有益か有害かに分けられていると考えられます。

野菜、特に葉ものには硝酸塩という物質が含まれています。
これは体の中で健康影響の可能性がある亜硝酸や
一酸化窒素に変わってしまうと言われています。

ハム、ソーセージなどの保存肉にも含まれますし
野菜を積極的に摂ろう!となると合計で結構摂取して
しまう事になっちゃうのでは?ということが
ヨーロッパで議論されています。

そう、一日400gの野菜を全部生のルッコラで摂ってしまうと
硝酸塩の一日許容摂取量をこえてしまうとも。
(ルッコラは値段が高いから実際上そんな人は少ないと思うけど)

う〜ん。野菜は体にいいのか悪いのか。

EFSA(欧州食品安全機関)は今のところ

「まあ、いまのところは野菜は摂った方がベネフィットが多いかな」

という見解。

意外や意外に玉虫色だぞ、野菜。





ああ、食はややこしい。