2011年11月28日月曜日

肉とがん?

国立がん研究センターが28日、発表。

肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査で判明。

牛や豚などの赤肉を食べると大腸がんのリスクが上がることは、世界がん研究基金と米がん研究協会が報告していたが、今回の大規模調査で日本についても裏付けられたようです。

岩手や長野、茨城、沖縄など9県在住の45~74歳の男女約8万人を対象に、1995年から2006年まで追跡調査。このうち大腸がんになった 1145人(結腸がん788人、直腸がん357人)について肉類の摂取量との関連を調べたところ、摂取量と結腸がんに関係がみられたとのこと。

男性は、肉類全体の摂取量が最も多いグループ(1日当たり約100グラム以上)のリスクが、最も少ないグループ(同約35グラム未満)の1・44倍だっ た。女性でも、赤肉(牛と豚肉)の摂取量最大のグループ(同約80グラム以上)が、最少グループ(同約25グラム未満)の1・48倍に上るという結果になったようです。

ワタクシ、別に食肉協会の回し者ではありませんが・・・

牛肉や豚肉はアミノ酸スコア100(人間のカラダで利用率が高い)の貴重なタンパク源。

タンパク質は絶えずカラダの中で必要とされている最重要の栄養素で代えがきかない
栄養素です。
このニュースで単に肉断ちをしてますますたんぱく質不足になる女性が増えてしまわないか心配です。

こういう疫学研究の結果というのはそのまま日常生活に直結させてしまうのはアブナイ
という印象を受けます。どうしても報道されたとたんに「肉=発ガン」という極論にすりかわ
ってしまいがちです。

肉の発がん物質を押さえ込む野菜の効果
あるいは
肉に代わるアミノ酸スコア100の食品など

偏らないように摂取の工夫を提案していきたいと思います。