2013年7月20日土曜日

日に当たるべきか、当たらざるべきか?

東京ではここ数日、日差しが弱くてホッと一息ですが、女性にとって夏は悩ましい季節ですね。降り注ぐ紫外線からお肌を守るために日傘や長袖、UVケアなどで身を防御されている方も多いかと思います。

紫外線を浴びると表皮にはシミ、乾燥ジワ。下の層の真皮ではハリの成分であるコラーゲンや弾力の元であるエラスチンにダメージができる事が明らかになっています。

野菜や果物の色が夏に濃くなるのは紫外線の害から自分を守るために色素を濃くするからと言われています。いわば野菜果物のUVケア作戦ですね。

では紫外線は害だけなのでしょうか?

私たちヒトが紫外線(UV-B)にあたると皮膚でビタミンDが合成されます。このためビタミンDは「日光のビタミン」と呼ばれます。自力で作れるってすごいですねー。

ただし、日照時間が短い地域ではビタミンDが合成されにくいため、くる病等の欠乏症が問題となります。

ところが最近、UVの害が言われるようになってから徹底的に避けるようになり、ビタミンDの体内合成が充分ではない人が増えているとか。

ビタミンDは日本では「骨のビタミン」として知られていますが、アメリカなどでは免疫力UP、大腸がんや乳がんなどの予防抑制効果があるとして注目を浴びています。最近日本でもビタミンDが一部のパーキンソン病の進行を抑制したと話題になりました。

以前、アメリカであるドクターに「では日には当たった方がいいのですか」と質問した際「UVの害は無視できないので、UVケアをしつつビタミンDはサプリメントで摂った方がいい」とのご意見。からだに活性酸素を発生させずにDのメリットを享受するにはそれですか。

日光の恵を受けつつ、うまくつきあって行く知恵が必要。

でも、もうUVケア忘れて外出してしまった方、今日は「ビタミンD合成の日」と前向きにとらえて帰ってからケアしてください・・