2013年4月12日金曜日

離乳食にご用心

いつ離乳すべきか・・・赤ちゃんを持つお母さん達の悩みですね。

時期尚早な離乳食は、その子が将来の体重増加や肥満のリスクを高めるかもしれない、という米国ニューヨーク州立大学による動物実験の結果報告。

ラットの子供に高カロリー(糖)のミルクを与えて調べたところ、それらのラットでは肥満や2型糖尿病の前段階として知られる高インスリン血症を発症するように代謝的にプログラムされていることが確かめられたそうです。

臨界期と呼ばれる出生直後の期間に、食欲の制御にかかわっている脳の部位の発達は炭水化物(糖)の過剰摂取に影響を受けるそうです。後にカロリーを制限したとしても、受けた悪影響を消すことはできない・・・

つまり離乳期に糖分たくさんの飲食物を摂った(というより摂らされた?)人は、大人になって好きに食べていると肥満や糖尿病のリスクが高くなる、という事なんです。

すでに代謝関連のプログラミングを経験した人々(もう今更遅い!という方々)では、肥満に対処するために常に根本的なライフスタイルの改善が必要。つまり腹八分(一説には七分)を意識していれば体重の維持は可能だそうです。

この研究結果を知って、赤ちゃん用の離乳食や飲料をチェックしていて驚きました。

市販の赤ちゃん用のフードやジュースは意外に糖分(「炭水化物」と表示されています)が多いのです!

イオン飲料(赤ちゃん用)100mlあたり約4.2g

イオン飲料(大人用)100mlあたり約6.2g

(某イオン飲料はビンにそのまま哺乳瓶の乳首がつけられるそうでママたちに人気だそうです。)

今回の話題とは違いますが、

以前研修会で大学病院の先生から衝撃的な話を聞いた事があります。
お母さんが「体にいいから」とイオン飲料を一日1.5ℓも飲ませていたために、生後8ヶ月の赤ちゃんが心拡大などの脚気(ビタミンB1欠乏)症状に!

なんせ糖はたっぷりですが、それを代謝するビタミンが入っていない飲み物ですから・・・。

赤ちゃんはグッタリとした状態で病院に連れてこられたそうです。幸いビタミンB1の投与で回復したということでしたが、こんな話は珍しいことではないとか・・・。

赤ちゃんは自分で口に入れるものが選べない。
お母さんたち、どうぞお勉強よろしくお願いしますm(__)m