ブドウの種子の抽出物に含まれる成分が多くのタイプのがん細胞に対して良い影響を及ぼすことはすでに知られていましたが、その有用性はより進行したがんで高いかもしれない、というコロラド大学デンバー校他の研究報告。
ご存知の通り、がん細胞は他でもない自分の細胞。遺伝子の変異によって不死の細胞になったミュータント。変異は10,000個以上とも。がんの化学療法はその変異を狙ってなんとかしようとするのですが、またしてもの変異で遺伝子が変わってしまいイタチごっこになると推察されています。
ところがブドウ種子の抽出物に含まれる物質のストライクゾーンは広いらしく、つまり遺伝子がどんどん変化しても対応できる可能性が高い様なのです。懐深いぞ、ブドウ種子。
薬は成分をどんどん絞り込んで純度を高くしてピンポイトで効かせようとするもの。ところが自然界にある物質は本当に多様(時に「不純物」呼ばわりされる)。おそらく「キレ」は悪いもののきっと大きな範囲で働くのだろうな、と。
ブドウ種子。私がこどもの頃は「ブドウの種を飲み込んでしまうと、おへそから芽が出る」と親に言われていました。隔世の感ありです。今後は是非、ブドウの種は飲むことにします(^_^;)
とはいえ、あの硬い殻。きっと人間の消化酵素で消化できないでしょうね〜。