2014年2月3日月曜日

「チン」してはいけない

「チン(する)」という言葉が国語辞典に載ったのは1992年とか。

今や日本での電子レンジの普及率は97.5%。(総務省平成21年度統計)ほぼ全世帯に行き渡っているといってもいい状態です。簡単に食品を温めるのにもはや不可欠なんですね。
でも温めた結果、食品の中で起こっていることは中々想像が難しい・・・

もし毎日のその「チン」があなたの身体を確実にサビ(酸化)させているとしたら?

2月のスタートは「脂質栄養シンポジウム」。

何ともオソロシイ話を聞きました。テーマは「酸化コレステロール」。

コレステロールを多く含んだ食品を加工、UV照射、加熱する事で発生する酸化コレステロール。口から入るコレステロールの内、10%くらいが加工・加熱によって酸化しているようで、体内に取り込まれると正常なコレステロールとは異なった動きをしてしかも体内に蓄積されやすい・・・

その結果

肥満細胞が肥大
炎症が起こりやすい体内環境になる
動脈硬化を誘発
アレルギー反応を誘発

などを起こす可能性が高いようです。

卵黄パウダーを電子レンジでわずか1分加熱しただけで酸化コレステロールが発生!
もともと動物性食品にはコレステロールが多く含まれているため加熱によって「酸化コレステロール」が増加するようです。

特に卵製品、肉製品、乳加工品、ベビーフード(!)などの加工食品は酸化コレステロールが多い様で、たとえばチーズ味のスナックなどは酸化率が30%以上と要注意です。

酸化コレステロールを体に取り込まない注意点
・加工食品、ファストフードを避ける。
・二度揚げ、電子レンジでの加熱は避ける。
・酸化しにくい植物油を選ぶ。油の使い回し、長期保存はさける。

また食べ合わせで対策することが可能
・食物繊維を摂り、排出を促す。
・大豆製品を摂る。
・ポリフェノール、カテキンなどの抗酸化機能を持つ成分を積極的に。

スーパーやコンビニで買った揚げ物をチンして食べることが避けられない場合は野菜やお茶を組み合わせるなどの工夫が必要です。

とはいうものの、個人的には思うのです。
なかなか理想通りにはいかない。
コンビニで揚げ物を買うなんて時は、往々にして野菜が摂りにくいもの。それができれば苦労は無い。

食物繊維やポリフェノールを含有したサプリメントも上手に組み合わせることで酸化コレステロールを取り込まない工夫をして行きたいものです。

















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