2011年12月14日水曜日

適応力

エベレスト級の山への登山経験がある人の血液には登ったことがない人に比べ、
低酸素による体へのダメージを抑える酵素が約6倍も多くなることが順天堂大学
の研究で明らかになりました。

酸素が薄い8千メートル級の山に登ると、老化につながると考えられる活性酸素が発生しやすくなり、体に負担が。しかし、酸素が 薄い状態が続くと「高地馴化(慣れ)」と呼ばれる現象が起きるそうで、70歳を過ぎてエベレストに2回登頂した三浦雄一郎さんも登頂時には高度をゆっくり上げて体を慣らしていくそうです。

登山経験者は、体内にダメージを防ぐ働きのある酵素「HO―1」が約6倍多いことがわかったそうで、未経験者でも、低酸素室で高地トレーニングをすると、この酵素を作るのを促す遺伝子の働きが活発化。経験者は最長で半年、酵素の高い値が続いたそうです。

人間の適応力ってすごいですねー。
元々持っている遺伝子の働きが環境の影響で変わるわけですね。

一時、遺伝子がすべてを決めていると思われていました。今では逆に外部環境(栄養も含め)が遺伝子の働きをコントロールする事実がいろいろ発見されてきています。

それが私たちのカラダの可能性と考えるとワクワクしますね。